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夏期合格力強化特訓 クラス発表

2021年08月05日

クラス発表の当日。


 


何度も確認して、受験生の家へ電話しました。


 


「おめでとう!」
「ありがとうございます」


 


クラスが、1段階上がった彼への電話です。


 


「みんな上がってた?」
「そんなはずはない。座席の数は決まっている。上がった生徒と同じ数だけ、下がった生徒がいるんだよ」


 


「そうか…」


 


嬉しさと同時に、感じるものがあったのでしょう。
言葉少なに、返事がありました。


 


そうです。
これは、合格発表ではありません。
より難しいクラスで、チャレンジする権利を手に入れただけのこと。
そのチャンスを生かすために、彼はきっと今より励むはずです。


 


「クラスは変わらなかった」
そういうと、ほっとした様子の彼女。


 


「ただ…、数学の点数が心配だ。明日来られるか?」
そういって、呼び出しました。


 


教室に足を運んでもらって取り組んだのは、問題の解き直し。
新しい紙を渡して、自分で解き直してもらいました。


 


授業で写した問題を、ただ、かみしめるように思い出しながら紙に書いていくだけ。
そうしてから解いた類題は、自分一人で正解できるものでした。


 


日頃から、彼女に言い続けている言葉があります。
「あなたはできる」
彼女は、なかなか信じてくれません。
歯がゆくてたまりません。


 


解ける友だちは、ただ解けるのではないのです。
反復して、間違いながら取り組んで、修正して、できるようになるのです。
「私はできない」と、努力をやめてしまってはいけないのです。


 


「今日、あなたは自分ができることを証明した」
「だから、私は、あなたに期待する。」
そう宣言すると、困ったような顔で笑っていました。


 


新しい自分に出会うのです。
キミも知らなかった、「超!がんばる自分」がいます。