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夏期合格力強化特訓 8/6 演習での自信

2021年08月06日

夏期合格力強化特訓 LH①クラスの演習質問コーナーでのこと。


 


一人の生徒が、ずっと質問をしていました。
授業で解説のあった問題を、全て聞き直すくらいの勢いです。


 


1日目に彼女の質問を聞いていた講師と、電話しました。
その講師は言います。
「よくできてるし、理解も早かったよ」と。


 


2日目。彼女と話をしたいと思って、質問を受けました。
私は、英語の講師。彼女の質問は数学です。
でも、私が教えたいのは、数学の解き方ではないのです。


 


「その勉強の仕方じゃ、あなたのモヤモヤは解消できないように思う」
そう切り出して、話をしました。


 


7月31日の演習を担当した先生から「よく理解できていた」と言われていたこと。
クラス分けテストを乗り越えて、LH①の席を守れたこと。
きっと真面目に「覚えている」だろうこと。
そういったことを、全部伝えました。


 


でも、それじゃ、私たちが身につけてほしいと願っている「自信」は手に入らない。
「教えてもらったからできた」
「『今は』できる」
「この問題は、わかった」
おそらく、このまま教わり続けると、あなたはそういう思考から抜け出せなくなるよ。
そう伝えました。


 


真面目に丁寧に書いたそのノートの式を、かみしめるように読み返して、問題だけ見てノートに再現してみなさい。どの数字を、どの場所に入れているのか。先生は、どの手順で図に書き込んでいたか、そこも含めて再現しなさい。


 


それは、もちろんできる彼女。
そのうえで、類題を指示しました。チャレンジスタートです。


 


「先生!できました!」
「ほら、やっぱり!」
その笑顔、澤間先生に見せたいな、と言ったときのはにかんだ笑顔。
解けたときの明るい笑顔と合わせて、全部見てもらいたかったです。


 


「先生、ありがとうございました」
そう言ってくれましたが、私はほとんどしゃべっていません。


 


そう。教えたかったのは、
「キミはできる」ということです。


 


真面目で、覚えることが得意な生徒に起こりがちな罠。
抜け出せたようでよかったです。


 


「全てを教えることは、子どもたちのためにならないこともある。突き放すことも、時に必要だから。」
今日の彼女の質問を心配していた数学講師も、その様子を知っていた国語講師も、思いは同じです。




とにかくも、そういうことを素直に受け止めて実行できる彼女は、やっぱりチカラがあるのです。
新しい自分との出会いを果たした彼女には、次のステージが待っています。