TAC基本情報技術者の料金は4コース別で何が違う?割引活用術3選

資格別ガイド

TACの基本情報技術者講座は、本科生プラス・本科生・科目Aマスター・科目Bマスターと複数のコースが用意されていて、どれを選べばいいのか迷う方も多いはずです。受講料もWeb通信で44,000円〜84,000円+入会金10,000円と幅があり、「スタディングやフォーサイトと比べて高いけど、それだけの価値があるの?」と悩んでいる方もいるでしょう。この記事では、TACの各コースの違い・料金・教材・サポート体制から、他社との比較、最新の試験制度との相性まで、申込み前に知っておきたい情報をまるごと整理しました。

  1. TACの基本情報技術者講座は結局どんな人に合う?最初に結論
    1. 通学もオンラインも選びたい人にはTACが候補に入る理由
    2. 「最安で受かりたい」人には向かない理由も正直に
  2. 本科生プラス・本科生・科目Aマスター・科目Bマスターの違いを整理
    1. 本科生プラスは入門講義10回付きの初学者向けフルセット
    2. 本科生は科目A・科目Bをバランスよく学べるスタンダードコース
    3. 科目Aマスターは「まず科目Aを固めたい」人の3か月集中型
    4. 科目Bマスターは免除認定者・再受験者のアルゴリズム特訓
    5. 4コースの違いが一目でわかる比較表
  3. TACの受講料・入会金・割引制度をコース別に確認
    1. コース別×受講スタイル別の受講料一覧
    2. 入会金10,000円は全コース共通で別途かかる
    3. ステップアップ割引・再受講割引・早割キャンペーンの使い方
  4. テキスト4冊+Web模試+質問メール50回――TACの教材とサポートの中身
    1. 出るとこマスターと科目B対策で合格ラインを狙う学習の進め方
    2. Webフォロー・デジタル教材で通勤中や自宅でも復習できる
    3. 質問メールは50回まで・自習室は通信生も使える
  5. 受講前に知っておきたいTACの強みと注意点
    1. TACを選ぶ5つのメリット
    2. 申込み前に確認したい3つの注意点
  6. 公式サイトの合格者の声から見えるTACのリアルな評価
    1. 「倍速復習」「育児と両立」など受講スタイル別の体験談
    2. 講師の解説がわかりやすいという声が多い一方で気になる点は?
  7. スタディング・フォーサイト・大原・ITECとTACを比べてみた
    1. 価格で選ぶならスタディング・フォーサイトが有力
    2. 科目A免除ルートを取るなら大原・ITECが比較候補
    3. 通学+通信の自由度と総合力で選ぶならTAC
  8. 基本情報技術者試験の最新制度をおさらい――TACの講座設計との相性は?
    1. CBT方式の通年試験で科目A90分+科目B100分の構成
    2. 合格率は40%前後――科目Bの「アルゴリズムの壁」を数字で見る
    3. 科目A免除制度の仕組みとTACの立ち位置
  9. TACが向いている人・向いていない人を5パターンで整理
  10. TACの基本情報技術者講座でよくある疑問に答えます
    1. Q. 本科生プラスと本科生、初心者はどちらを選ぶべき?
    2. Q. TACの質問メールは無制限で使える?
    3. Q. TACで科目A試験の免除は取れる?
    4. Q. Web通信講座だけで合格できる?
    5. Q. TACの受講料以外にかかる費用は?
    6. Q. いつから勉強を始めれば間に合う?
  11. TACの基本情報技術者講座を選ぶかどうか迷ったら確認したい5つのポイント
  12. あわせて読みたい関連記事

TACの基本情報技術者講座は結局どんな人に合う?最初に結論

TACの基本情報技術者講座を一言で表すなら、「最安ではないが、学習環境の総合力で勝負する講座」です。教室・ビデオブース・Web通信・DVD通信の4つの受講スタイルが用意されていて、自習室や質問メール(50回)、Webフォロー、デジタル教材といったサポートも手厚く設計されています。

一方で、価格だけを見るとスタディングやフォーサイトより高めなのは事実です。ここではまず、TACが「合う人」と「合わない人」を結論から整理していきます。

通学もオンラインも選びたい人にはTACが候補に入る理由

TACの最大の特徴は、受講スタイルの選択肢が広い点にあります。教室講座・ビデオブース講座・Web通信講座・DVD通信講座の4つが用意されていて、「普段はWeb通信で学習し、週末だけ校舎の教室に出たい」「ビデオブースで集中して講義を観たい」といった組み合わせが可能です。

ビデオブース講座が利用できる校舎は全国に広がっていて、2026年4月時点では仙台・水道橋・渋谷・新宿・池袋・八重洲・立川・町田・大宮・津田沼・名古屋・京都・梅田・なんば・神戸・広島・福岡など多数のエリアで開講されています。ただし、講師がリアルタイムで講義を行う教室講座については、2026年4月時点では新宿校を中心とした限られた校舎での案内となっているため、「対面の教室講義に毎回通いたい」場合はエリアの確認が必要です。

通信生であっても、校舎の自習室が利用できる点は見逃せません。自宅だとどうしても集中力が続かないという方にとって、図書館代わりに校舎を活用できるのはオンライン専業の講座にはない強みです。Webフォローで講義動画を倍速再生しながら、移動中や休憩時間にも復習できるので、仕事と学習の両立を考えている社会人にも使いやすい環境が整っています。

「最安で受かりたい」人には向かない理由も正直に

率直に言うと、TACは費用を最優先する方には選びにくい講座です。通常のWeb通信価格は、本科生プラスが84,000円、本科生が68,000円、科目Aマスターが49,000円、科目Bマスターが44,000円。これに加えて初回申込者は入会金10,000円が別途必要になります。

他社の講座と比較すると、スタディングは合格コース24,800円・初学者コース29,800円、フォーサイトのスピード合格講座は35,800円(送料別)で受講できます。TACの最安コースである科目BマスターのWeb通信44,000円+入会金10,000円=54,000円と比べても、スタディングの約2倍の差があります。

ただし、安さの裏にはサポートの差がある点は知っておいた方がいいでしょう。スタディングはスマホ特化型で通学や自習室利用はなく、質問はQ&Aチケット制(合格コースで10枚付属)です。フォーサイトも質問は無料5回まで。TACの質問メール50回、自習室開放、4メディア対応といったサポートの厚みと、純粋な受講料だけでは測れない「学習環境全体のコスト」を天秤にかける必要があります。

つまり、「費用は抑えたい。スマホで完結できればそれでいい」という方にはスタディングやフォーサイトが合いますし、「少し高くても、環境を整えて確実に合格したい」という方にはTACが候補に入ります。自分の学習スタイルと予算のバランスで判断するのがポイントです。

本科生プラス・本科生・科目Aマスター・科目Bマスターの違いを整理

TACの基本情報技術者講座には4つのコースがあり、それぞれ対象者もカリキュラムの重点も異なります。「自分に合うのはどれか」を判断するには、まず4コースの全体像を把握するところから始めましょう。

本科生プラスは入門講義10回付きの初学者向けフルセット

本科生プラスは、IT知識がほとんどない方を対象にしたTACのフルパッケージコースです。全45回の講義のうち、最初の10回は「入門講義」として基礎知識を固める構成になっています。入門講義ではコンピュータの仕組み、ネットワーク、データベースの基本概念など、教科書を開く前に知っておきたい土台部分を丁寧に学べます。

その後は「出るとこマスター」で科目Aの頻出分野を効率よく押さえ、アルゴリズム講義・演習で科目Bの対策に入る流れです。科目A総合演習や実力テスト3回、Web模試も含まれているため、インプットからアウトプットまでがこのコース1本で完結します。

2026年秋期合格目標では、学習期間の目安は約6か月、受講期限は2026年12月末日です。受講料はWeb通信で通常84,000円ですが、2026年5月31日までの早割キャンペーンを利用すれば74,000円まで下がります。DVD通信は通常108,000円(早割98,000円)、教室講座は通常90,000円(早割80,000円)です。

「自分に入門講義が必要かどうか」の判断基準として、TAC公式サイトにスキルチェックが用意されています。TAC公式には簡単なスキルチェックがあり、複数の項目で不安が残る方には入門講義付きの本科生プラスを検討しやすい導線が用意されています。ITの知識に自信がない方、ITパスポートも持っていないという方は、このコースから始めるのが無難でしょう。

本科生は科目A・科目Bをバランスよく学べるスタンダードコース

本科生は、TACが「スタンダードコース」と位置づけているメインプランです。全35回の講義で、科目A対策は「出るとこマスター」を使い、出題頻度の高い分野を効率よく学びます。本科生プラスとの最大の違いは入門講義10回が含まれない点で、ITパスポートを取得済みの方や、独学で基礎はある程度わかるという方向けの設計になっています。

カリキュラムの特徴は、科目Aの範囲を「出るとこマスター」で圧縮し、早い段階から科目Bのアルゴリズム演習に時間を割く構成です。科目Bでは、擬似コードの読み書きやデータ構造の考え方を演習中心で身につけていきます。テキスト4冊、科目A・科目B問題集、本試験問題集2冊、実力テスト3回、Web模試(繰り返し受験可)が付属するため、教材面でも不足を感じることは少ないでしょう。

2026年秋期合格目標の学習期間は約5か月、受講期限は2026年12月末日です。受講料はWeb通信で通常68,000円、早割利用で63,000円(2026年5月31日まで)。DVD通信は通常88,000円(早割83,000円)、教室・ビデオブースは通常73,000円(早割68,000円)となっています。

「入門はいらないが、科目A・科目Bを体系的に学びたい」「独学ではアルゴリズムが不安」という層に最も適したコースです。迷ったらまず本科生を基準に検討し、基礎知識に不安があれば本科生プラスに切り替えるという選び方がスムーズです。

科目Aマスターは「まず科目Aを固めたい」人の3か月集中型

科目Aマスターは、科目A試験の対策に特化した短期集中コースです。全21回の講義には入門講義も含まれていて、基礎固めから始められます。学習期間は約3か月で、受講期限は2026年12月末日です。

教材は、テキスト3冊、科目A問題集1冊、本試験問題集2冊、実力テスト3回、科目A総合演習1回。本科生系よりも教材のボリュームは軽めですが、科目A合格に必要な範囲はしっかりカバーされています。

受講料はWeb通信で49,000円、DVD通信65,000円、教室・ビデオブース53,000円です。TAC公式には「科目Aマスターコースの内容は本科生プラスに含まれています」と明記されていて、本科生プラスの科目A部分を切り出したコースとイメージすると理解しやすいでしょう。

対象者としてTACが想定しているのは、「初めて受験する方」「基礎からしっかり学習したい方」「科目A試験が苦手な方」の3タイプです。「科目Bはある程度見通しが立っているが、科目Aの知識に穴がある」という方、あるいは「まずは科目Aを固めてから、その後に科目Bに取り掛かりたい」というステップバイステップ型の学習を好む方に向いています。

科目Bマスターは免除認定者・再受験者のアルゴリズム特訓

科目Bマスターは、アルゴリズムと情報セキュリティに絞った科目B専用のコースです。全24回の講義で、データ構造・ソート・探索といったアルゴリズムの基礎から、擬似コードの読み書き・トレース演習まで、科目Bで得点を取るための実践力を磨きます。

TAC公式では「科目A試験免除認定者や、受験経験のある方など、科目B試験の学習のみをしたい方におすすめ」と案内されていて、初学者がいきなりこのコースだけを受講することは推奨されていません。科目Aがすでに免除済みの方、あるいは過去に受験して科目Bだけ不合格だった再受験者が主な対象です。

学習期間は約3〜4か月、受講期限は2026年12月末日。教材はテキスト1冊、科目B問題集1冊、公開サンプル問題集1冊、科目Bアドバンス演習レジュメ1冊、Web模試1回です。受講料はWeb通信で44,000円、DVD通信60,000円、教室講座53,000円、ビデオブース講座53,000円。4コース中では最も安い価格帯ですが、科目A対策は含まれない点に注意してください。

なお、このコースの内容は本科生・本科生プラスの科目B部分に含まれています。科目Bだけをピンポイントで強化したい方のためのコースと理解しておけば間違いありません。

4コースの違いが一目でわかる比較表

コース名 主な対象者 講義回数 学習期間 入門講義 Web通信
(通常価格)
Web通信
(早割価格)
本科生プラス IT知識が薄い初学者 全45回 約6か月 あり(10回) 84,000円 74,000円
本科生 ITパスポート修了者・独学経験者 全35回 約5か月 なし 68,000円 63,000円
科目Aマスター 科目Aを基礎から固めたい人 全21回 約3か月 あり 49,000円
科目Bマスター 科目A免除者・再受験者 全24回 約3〜4か月 なし 44,000円

全コース共通で入会金10,000円(初回申込時)が別途かかります。また、受講期限は2026年12月末日です。自分がどの層に当てはまるかを確認したうえで、コースを選ぶのが失敗しないコツです。

TACの受講料・入会金・割引制度をコース別に確認

TACの講座を検討するうえで、受講料の正確な把握は欠かせません。「Web通信とDVD通信で値段がどれくらい違うのか」「入会金はどのタイミングでかかるのか」「割引はどう使えばいいのか」を一つずつ確認していきます。

コース別×受講スタイル別の受講料一覧

2026年秋期合格目標の受講料を、コース別・受講スタイル別にまとめました。価格はすべて税込・教材費込みです。

コース Web通信 DVD通信 教室講座 ビデオブース
本科生プラス 84,000円 108,000円 90,000円 90,000円
本科生 68,000円 88,000円 73,000円 73,000円
科目Aマスター 49,000円 65,000円 53,000円 53,000円
科目Bマスター 44,000円 60,000円 53,000円 53,000円

Web通信が最も手頃で、DVD通信が最も高くなる傾向があります。教室とビデオブースは同じ価格帯で設定されていることがほとんどです。「動画をネットで観るか、DVDで手元に残すか、校舎に足を運ぶか」という学習スタイルの好みに合わせて選びましょう。

※掲載料金・キャンペーン情報は2026年4月時点の公式情報をもとにしています。最新情報は各公式サイトで必ずご確認ください。

入会金10,000円は全コース共通で別途かかる

TACの講座を初めて受講する場合、受講料に加えて入会金10,000円が必要です。これは全コース共通で、Web通信でも教室講座でも同額がかかります。

たとえば本科生のWeb通信を通常価格で申し込む場合、68,000円+10,000円=78,000円がトータルの初期費用です。さらに試験本番の受験手数料7,500円(税込)も別途必要になるため、すべて合計すると85,500円。このように「トータルでいくらかかるのか」を計算してから申し込まないと、あとから「思ったより高かった」と感じる原因になります。

なお、過去にTACで他の資格講座を受講したことがあり、0から始まる会員番号を持っている方は入会金が免除されます。他資格の受講経験がある方は、手元の受講証や会員証を確認してみてください。

ステップアップ割引・再受講割引・早割キャンペーンの使い方

TACには受講料を抑えるための割引制度がいくつか用意されています。うまく活用すれば数万円単位で負担を減らせるため、申し込み前にチェックしておきたいところです。

早割キャンペーンは、申込時期に応じて受講料が割引される期間限定制度です。2026年秋期では、5月31日までの「早割キャンペーン第2弾」で最大10,000円の割引が適用されます。本科生プラスなら84,000円→74,000円、本科生なら68,000円→63,000円で受講できるため、受講を決めているなら早めの申込みが得です。

ステップアップ割引Sは、過去にTACの情報処理講座を受講したことがある方を対象とした制度で、最大30%OFFが適用されます。たとえば、ITパスポートの講座を受けたあと基本情報技術者にステップアップする場合などに利用できます。

再受講割引は、過去に同じ試験区分のTAC講座を受講した方が再度申し込む場合に使える制度で、最大50%OFFと割引率が大きいのが魅力です。前回の受講で合格できなかった場合でも、大幅に費用を抑えて再チャレンジできます。

注意点として、これらの割引制度は他の割引との併用ができません。また、法人申込みや企業研修の場合は対象外です。どの割引が最もお得になるかは申込時の条件によって変わるため、TAC公式サイトの割引ページで自分に当てはまる制度を確認してから申し込むのがおすすめです。

テキスト4冊+Web模試+質問メール50回――TACの教材とサポートの中身

TACの強みは受講スタイルの自由度だけではありません。教材の充実度とサポート体制も、他社と比較したときの大きな差別化ポイントです。ここでは、本科生・本科生プラスを中心に、実際にどんな教材とサポートが使えるのかを具体的に見ていきます。

出るとこマスターと科目B対策で合格ラインを狙う学習の進め方

TACのカリキュラムの核になっているのが「出るとこマスター」です。これは科目Aの広い出題範囲から、出題頻度の高い分野を重点的に学ぶための講義で、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの各分野を効率よくカバーします。科目Aは全60問の四肢択一式ですが、範囲が広いぶん「どこから手をつければいいかわからない」と迷いがちです。出るとこマスターは、その「何を優先すべきか」の判断をカリキュラムとして組み込んでいるのが特徴です。

科目Aの基盤を固めたあとは、アルゴリズム講義・演習に移行します。科目Bは全20問のうちアルゴリズムとプログラミングが16問(約80%)、情報セキュリティが4問(約20%)という比率で出題されるため、合否を分けるのは「アルゴリズムをどこまで解けるか」にかかっています。TACではアルゴリズムの講義に加え、擬似コードのトレース演習やデータ構造の理解を深める演習が組み込まれていて、知識のインプットと実践のアウトプットを交互に繰り返す設計です。

本科生・本科生プラスの教材構成は、テキスト4冊、科目A問題集1冊、科目B問題集1冊、本試験問題集2冊、公開サンプル問題集1冊、実力テスト3回分、科目A総合演習1回分、科目Bアドバンス演習レジュメ1冊、Web模試1回(繰り返し受験可能)です。「何冊も問題集を買い足す」必要がなく、TACの教材一式だけで試験範囲を網羅できる設計になっています。

ただし、この教材構成は本科生・本科生プラスの場合です。科目Aマスターはテキスト3冊、科目Bマスターはテキスト1冊と、コースによって教材のボリュームは異なります。「テキスト4冊」という数字だけを見て全コース共通と思い込まないよう注意してください。

Webフォロー・デジタル教材で通勤中や自宅でも復習できる

Webフォローは、TACの全コースに標準装備されているオンライン学習機能です。教室で収録された講義動画をインターネット経由で視聴でき、倍速再生や音声ダウンロードにも対応しています。通勤電車の中で音声だけを聴いて復習する、帰宅後にPC画面で講義を観直すといった使い方ができるため、まとまった学習時間を確保しにくい社会人にとって頼もしい機能です。

実際にTACの合格者の声でも、「仕事と育児をしながら、通勤時間や子どもが寝た後にWeb通信で学習した」「深掘りが不要な回は倍速モードで効率化した」という体験談があり、Webフォローを活用して生活リズムに組み込む学習スタイルは現実的に成り立つことがわかります。

加えて、デジタル教材も提供されています。紙のテキストに加えて、スマートフォンやタブレットでテキストを閲覧できるため、外出先でもテキストを持ち歩かずに確認が可能です。ただし、TACは紙のテキストを学習のメインに据えた設計であり、スタディングのようなスマホ完結型の学習プラットフォームとは方向性が異なります。「スマホだけで全部済ませたい」という方には物足りなく感じる可能性がある点は知っておいた方がいいでしょう。

質問メールは50回まで・自習室は通信生も使える

TACの質問サポートは、受講生専用サイト「i-support」を通じたメール形式で、主要コースは50回まで質問が可能です。1回のメールにつき1つの質問という制限がありますが、アルゴリズムの解き方がわからない、テキストの記述で理解できない箇所がある、といった疑問を講師に直接聞ける安心感があります。

50回という上限は、週に2〜3回のペースで質問しても約5か月もつ計算です。計画的に活用すれば足りなくなることは少ないでしょう。ただし、「疑問が出たらすぐ聞きたい。回数を気にしたくない」という方にとっては制約に感じる場面もあるかもしれません。無制限を求めるなら、他社の質問制度も合わせて検討することをおすすめします。

自習室は、通学生だけでなく通信生も利用できます。TAC校舎の空き教室を自習室として開放しており、「自宅では集中できないから学習場所がほしい」という通信生の声に応えた制度です。近くにTACの校舎がある方にとっては、カフェ代わりに活用できる大きなメリットです。

ただし、自習室は校舎の教室状況によっては利用できない日もあります。公開模試やオプション講座のみの受講者は対象外です。また、校舎が都市部に集中しているため、地方在住の方はこの恩恵を受けにくいという現実もあります。通信生の自習室利用はあくまで「校舎が通える距離にある人向けの特典」として考えておくのが適切です。

受講前に知っておきたいTACの強みと注意点

ここまでコースの違いや料金を見てきましたが、申込みを決める前に「TACを選ぶメリット」と「事前に知っておくべき注意点」を整理しておきましょう。良い面だけでなく、気になる面も含めてフラットに確認しておくことで、受講後の「思っていたのと違った」を防げます。

TACを選ぶ5つのメリット

1. 教室・ビデオブース・Web通信・DVD通信の4メディアから選べる

TACの最大の差別化ポイントは受講スタイルの選択肢です。オンライン完結型の講座が多い中、教室で講師の講義をリアルタイムで聴ける環境を維持しているのはTACならではの特徴です。「Web通信をメインにしつつ、たまにビデオブースで集中して受講する」といったハイブリッドな使い方ができるのは、他のオンライン専業講座にはない柔軟性です。

2. レベル別に4コースが分かれていて迷いにくい

本科生プラス(初学者向け)、本科生(標準)、科目Aマスター(科目A集中)、科目Bマスター(科目B集中)と、受講者のレベル・目的に応じてコースが明確に分かれています。公式のスキルチェックで自己判定できる仕組みもあり、「どれを選べばいいか全然わからない」という状態に陥りにくい設計です。

3. 教材一式がセットで、追加購入の手間が少ない

本科生・本科生プラスでは、テキスト4冊、問題集、本試験問題集、実力テスト3回、Web模試まで一式が含まれています。独学のように「テキストを選ぶ→問題集を選ぶ→模試を探す」といった手間がなく、TACから届いた教材をそのまま使えば試験範囲をカバーできます。

4. アウトプット教材が充実していて知識定着を助ける

実力テスト3回、科目A総合演習、科目Bアドバンス演習レジュメ、Web模試(繰り返し受験可)など、「学んだ知識を問題で試す」機会がカリキュラムの中に組み込まれています。インプットだけで終わらず、「解く→確認→解き直す」のサイクルが回りやすい仕組みです。特にWeb模試は何度でも受験できるため、弱点の発見と克服を繰り返せるのは本番前の追い込みに役立ちます。

5. 通信生でも自習室・質問メール・Webフォローが使える

質問メール50回、校舎の自習室利用、講義動画の倍速再生・音声ダウンロードなど、通信生向けのサポートが手厚く用意されています。「通信だから放置される」という不安を感じにくい体制が整っていて、オンライン完結型の講座と比べたときの安心感が大きいのはTACの強みです。

申込み前に確認したい3つの注意点

1. 受講料は安くない。価格比較は必須

本科生プラスのWeb通信で通常84,000円+入会金10,000円、本科生でも68,000円+10,000円。スタディング(24,800円〜)やフォーサイト(35,800円)と比べると2〜3倍の価格差があります。割引制度や早割を使えば多少抑えられますが、「費用は最小限にしたい」という方は他社も含めて比較検討した方がいいでしょう。

2. 質問メールは無制限ではない

主要コースの質問回数は50回まで、1回につき1つの質問というルールがあります。多くの受講者にとっては十分な回数ですが、理解に時間がかかる分野では質問が増えやすいため、「とにかく何度でも聞きたい」タイプの方は注意が必要です。

3. 教室講座の実施校舎が限られている

2026年4月時点では、講師が対面で講義を行う教室講座は新宿校を中心とした案内になっています。ビデオブースは全国17校以上で利用可能ですが、教室でのリアルタイム講義を希望する場合は通学圏の確認が欠かせません。地方在住の方は、実質的にWeb通信+自習室(最寄りの校舎がある場合)という利用形態になることが多いでしょう。

公式サイトの合格者の声から見えるTACのリアルな評価

講座の内容やスペックだけではわからない部分を補ってくれるのが、実際に受講して合格した方々の体験談です。TAC公式サイトに掲載されている合格者の声から、受講スタイルや学習の実際を見ていきます。

「倍速復習」「育児と両立」など受講スタイル別の体験談

TAC公式の合格者の声では、さまざまな受講スタイルで合格に至ったケースが紹介されています。

TAC公式の合格体験記には、仕事と育児を両立しながらWeb通信で合格を勝ち取ったケースが掲載されています。通勤時間や子どもが寝た後のスキマ時間を活用し、深掘りが不要な回は倍速モードで効率化するなど、限られた時間の中で工夫を凝らした学習スタイルが紹介されていて、社会人や子育て世代にとって参考になる内容です。

別の受講者は、科目Bのアルゴリズムに苦手意識を持っていましたが、TACの講義でデータ構造やトレースの考え方を丁寧に学んだことで「アルゴリズムへの苦手意識がなくなった」と述べています。市販の問題集では分野別の整理が不十分に感じていた部分が、TACの教材では体系的に学べたことが合格の決め手になったようです。

教室講座を利用した受講者の声としては、「講師の指示に従って学習計画を組めたことが大きかった」「実力テストやWeb模試で弱点を可視化し、ピンポイントで補強できた」といった評価がありました。自分で学習計画を立てるのが苦手な方にとっては、講師のペースメイクが合格への近道になるケースもあるようです。

通信生でも自習室を活用し、モチベーション維持に役立てたという声もあります。自宅学習だけでは集中力が続かない方にとって、校舎に行くこと自体が「勉強モードに切り替えるスイッチ」になるという効果は見逃せないポイントです。

講師の解説がわかりやすいという声が多い一方で気になる点は?

合格者の声で最も多く挙がるのが、講師の説明のわかりやすさです。「独学より深い理解ができた」「最新の出題傾向を踏まえた解説が役立った」「テキストの要点整理が的確で、無駄なく学べた」といった評価が目立ちます。特にアルゴリズム分野では、独学だと理解に苦しみやすい擬似コードの読み方やトレースの手順を、講師が順を追って説明してくれることで理解が進んだという声が複数あります。

一方で、教材のボリュームが多い分、「全部こなし切れるか不安」「問題集の難易度がやや高い」と感じる方もいます。TACの教材は「合格に必要な範囲を網羅する」方針で設計されているため、ある程度の物量は覚悟が必要です。学習計画を立てずに漫然と進めると、途中で消化不良を起こすリスクがあるため、講義回数や教材構成を事前に確認してから申し込むのが賢明です。

公式の合格者の声は成功事例が中心であるため、ポジティブな評価が多くなるのは当然です。講座選びの参考にする際は、「合格した人がどんな工夫をしたか」に注目して、自分の学習環境に置き換えて考えるのが賢い読み方です。講師の質や教材の完成度に対する評価は総じて高いものの、「教材のボリュームをこなし切れるかどうか」は自分の学習時間と相談する必要があります。

スタディング・フォーサイト・大原・ITECとTACを比べてみた

「結局、他の講座と比べてTACはどうなの?」という疑問を持つ方のために、主要4社との比較を整理します。比較軸は「価格」「科目A免除」「総合力」の3つです。

価格で選ぶならスタディング・フォーサイトが有力

受講料の安さを最優先にするなら、スタディングとフォーサイトが比較候補の筆頭です。

スタディングは合格コース24,800円、初学者コース(ITパスポートとセット)29,800円で、業界最安水準の価格帯です。スマホ特化型のプラットフォームで、AI実力スコア機能を使った学習進捗の管理も可能。通勤時間にスマホだけで学習を完結させたい方には魅力的な選択肢です。一方で、通学はできず、質問はQ&Aチケット制(合格コースで10枚)となるため、サポートの手厚さではTACに及びません。

フォーサイトのスピード合格講座は35,800円(送料別)。フルカラーテキストとeラーニング「ManaBun」を組み合わせた学習スタイルが特徴で、テキスト2冊に問題集、模擬試験、演習ノートなどが含まれます。質問は無料5回まで。教育訓練給付金の対象講座でもあるため、条件を満たせば受講料の20%(上限10万円)が支給される可能性があります。

講座名 主要コース価格(税込) 質問制度 通学の可否 特徴
TAC 本科生 68,000円+入会金10,000円 メール50回 教室・ビデオブース 4メディア対応・自習室
スタディング 合格コース 24,800円 Q&Aチケット10枚 不可 スマホ完結・AI機能
フォーサイト スピード合格講座 35,800円(送料別) 無料5回 不可 フルカラーテキスト・給付金対象
大原 合格コース(Web通信) 86,900円+入学金6,000円 メール・電話対応 教室・映像 科目A免除対応
ITEC 科目A免除突破コース 24,000円 あり 不可 免除試験合格率85.9%

「価格は安い方がいい。質問サポートは必要最小限で構わない」という方にはスタディングやフォーサイトが合います。一方で、「質問の回数」「通学の有無」「教材の物量」も含めた総合的なコスパで考えると、必ずしも安い=得とは限りません。

※掲載料金・キャンペーン情報は2026年4月時点の公式情報をもとにしています。最新情報は各公式サイトで必ずご確認ください。

科目A免除ルートを取るなら大原・ITECが比較候補

基本情報技術者試験には、IPAが認定した講座を受講し修了試験に合格すると、科目A試験が1年間免除される制度があります。試験本番では科目Bだけに集中できるため、合格率を高める有効な手段です。

この免除ルートで講座を探す場合、大原とITECが有力な選択肢になります。大原は科目A免除制度に対応した講座を公式に展開していて、Web通信で86,900円(入学金6,000円別途)。全国43都市で免除試験の会場が用意されている点もメリットです。

ITECは科目A免除突破コース(修了試験付)を24,000円で提供しています。科目A免除+科目B対策のセットコースなら43,250円。ITECの免除試験合格率は85.9%と公表されていて、免除取得のしやすさを重視するなら検討の価値があります。

TACに関しては、科目Bマスターコースが「科目A試験免除認定者や受験経験のある方におすすめ」と案内されていますが、これは「すでに免除を持っている人向け」の位置づけです。TACの基本情報技術者講座で新たに科目A免除を取得する、というルートは2026年4月時点では前面に打ち出されていません。「これから免除を取りに行きたい」という方は、大原やITECを検討した方が確実です。

通学+通信の自由度と総合力で選ぶならTAC

価格ではスタディング・フォーサイトに、免除ルートでは大原・ITECに強みがあります。では、TACはどこで勝負しているのか。それは「学習環境の総合力」です。

教室・ビデオブース・Web通信・DVD通信を自分の生活に合わせて組み合わせられる柔軟性。通信生でも使える自習室と質問メール50回のサポート。テキスト4冊に実力テスト3回、Web模試まで含まれた教材一式。これらを「1つの講座で全部カバーできる」というのがTACの立ち位置です。

独学やオンライン講座で過去に挫折した経験がある方、仕事と学習を両立させるために「学習場所」も含めた環境を整えたい方には、TACの価格は「学習環境への投資」として納得感が出やすいでしょう。逆に、「スマホだけで十分」「質問もあまりしない」「とにかく安く」という方がTACを選ぶと、お金を払ったサポートを使い切れずにもったいない結果になるかもしれません。

基本情報技術者試験の最新制度をおさらい――TACの講座設計との相性は?

TACの講座を選ぶかどうかを判断する前に、基本情報技術者試験そのものの最新制度を確認しておきましょう。2023年度の制度改定以降、試験形式や合格基準が大きく変わっています。

CBT方式の通年試験で科目A90分+科目B100分の構成

基本情報技術者試験(FE)は、2023年度からCBT(Computer Based Testing)方式に完全移行し、通年で受験が可能になりました。以前のように「春期・秋期の年2回」に限定されず、自分の準備が整ったタイミングで試験を受けられるようになっています。

試験は「科目A」と「科目B」の2つに分かれています。科目Aは90分・60問の四肢択一式で、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの幅広い知識が問われます。科目Bは100分・20問の多肢選択式で、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの実践的な問題が出題されます。

合格基準は、科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上(IRT方式による評価点)です。「6割取ればいい」と単純に考えがちですが、採点はIRT(項目応答理論)に基づいて行われるため、正答数と評価点は単純に比例しません。「60問中36問正解なら合格」とは断言できない仕組みです。

受験手数料は7,500円(税込)で、クレジットカードやPay-easyでの支払いに対応しています。TACの受講料や入会金とは別に必要になる費用なので、トータルの予算を計算する際には忘れずに含めておきましょう。

合格率は40%前後――科目Bの「アルゴリズムの壁」を数字で見る

IPAが公表している統計資料によると、制度改定直後の2023年4月単月では合格率56.4%を記録しましたが、年度累計で見ると令和5年度は47.1%、令和6年度は40.8%、令和7年度累計(2026年2月時点)では38.7%となっています。現在はおおむね4割前後で推移していると見るのが適切で、「受験者の10人に4人が合格する」レベルの試験です。

特に注目すべきは科目Bの難易度です。科目Bの全20問のうち、「アルゴリズムとプログラミング」が16問(約80%)、「情報セキュリティ」が4問(約20%)を占めています。つまり、科目Bで合格点を取るには、アルゴリズムの問題を確実にこなす力が必要です。

旧制度ではC言語やJava、Pythonなど個別のプログラミング言語から選択して解答する形式でしたが、現行制度では擬似言語に統一されています。特定の言語を学ぶ必要はなくなった反面、擬似コードの読み書きやトレースの力が直接問われるため、アルゴリズムそのものへの理解が合否を左右します。

TACの講座設計はこの試験構成を意識していて、本科生・本科生プラスでは科目Aを「出るとこマスター」で効率化し、残りの時間を科目Bのアルゴリズム対策に充てる構成です。科目Bマスターもアルゴリズムを集中的に学ぶコースであり、「科目Bのアルゴリズムが鬼門」と感じている受験者にとって、TACのカリキュラムは相性の良い設計になっています。

科目A免除制度の仕組みとTACの立ち位置

科目A免除制度は、IPAが認定した講座を受講し、修了試験(科目A相当)に合格すると、修了認定日から1年間、本試験の科目Aが免除される制度です。免除を受けた場合、本試験では科目Bだけを受験すればよいため、学習の負担を大幅に減らせます。

ただし、この制度を利用するには「IPAが認定した講座の受講」と「修了試験の合格」の両方が前提です。「誰でも申請すれば免除される」というものではありません。認定講座は大原やITECなどが提供していて、ITECは免除試験の合格率85.9%という実績を公表しています。

TACについては、2026年4月時点で「科目A免除を取得するための認定講座」として前面に打ち出しているコースは確認できていません。TACの科目Bマスターコースは「科目A試験免除認定者や受験経験のある方におすすめ」と案内されていて、これは「すでに免除を持っている方が科目Bを集中対策するためのコース」です。

つまり、TACの立ち位置は「免除を取りに行く講座」ではなく、「科目A・科目Bの両方を実力で突破するための講座」と理解するのが正確です。免除ルートを使って科目Bに専念したい方は大原やITECを検討し、科目A・科目Bの両方をきちんと学んで正面突破したい方はTACを検討する、という棲み分けになります。

TACが向いている人・向いていない人を5パターンで整理

ここまでの内容を踏まえて、TACが向いている人と向いていない人を5つのパターンで整理します。自分がどのパターンに当てはまるかで、TACが「自分にとって最適解かどうか」を判断する材料にしてください。

パターン1:IT知識がほとんどなく、独学だと最初の一歩が出ない人

→ TACの本科生プラスが向いています。入門講義10回で基礎の基礎から始められるため、ITパスポートも持っていないレベルから無理なくスタートできます。公式サイトのスキルチェックで複数の項目に不安を感じたら、本科生プラスを検討してみてください。

パターン2:ITパスポートは持っているが、科目Bのアルゴリズムが不安な人

→ TACの本科生が合います。科目Aは「出るとこマスター」で効率化し、早い段階から科目Bの演習に入れる設計です。アルゴリズムの講義が体系的に組まれているため、独学だと「何から手をつけていいかわからない」という状態を回避できます。

パターン3:科目Aの知識に穴があり、まず基礎を固めたい人

→ 科目Aマスターが選択肢になります。約3か月・全21回の集中型で、科目Aに必要な知識をコンパクトに学べます。その後、必要に応じて科目Bマスターを追加するステップアップ方式も可能です。

パターン4:科目A免除済み、または再受験で科目Bだけ対策したい人

→ 科目Bマスターが最適です。アルゴリズムと情報セキュリティに絞った24回の講義で、科目Bの得点力を集中的に鍛えます。ただし、「これから免除を取りたい」方はTACではなく、大原やITECの免除対応コースも比較してみてください。

パターン5:費用を最優先にしたい、スマホ完結で十分という人

→ TACは向いていません。スタディング(24,800円〜)やフォーサイト(35,800円)の方が費用を抑えられます。通学も自習室も不要、質問機会も最小限でいいという方には、TACのサポートは「あっても使わない」ことになりがちで、コスパが合いません。

TACの基本情報技術者講座でよくある疑問に答えます

Q. 本科生プラスと本科生、初心者はどちらを選ぶべき?

A. IT知識がほとんどない場合は、入門講義10回が付いている本科生プラスを選ぶのが安心です。TAC公式サイトにはスキルチェックが用意されていて、複数の項目で不安が残る方には入門講義付きの本科生プラスが推奨されています。ITパスポートを取得済みで基礎的な用語が理解できるレベルであれば、本科生でも十分です。価格差はWeb通信で16,000円(通常価格で84,000円 vs 68,000円)なので、「迷うなら本科生プラスにしておく」という選び方もありです。入門講義が不要だと感じても、復習として使えるため無駄にはなりません。

Q. TACの質問メールは無制限で使える?

A. 無制限ではありません。基本情報技術者講座の主要コース受講者は50回まで、1回のメールにつき1つの質問という制限があります。週2〜3回のペースで質問しても約5か月はもつ計算なので、計画的に利用すれば不足することは少ないでしょう。ただし、「わからないことが出るたびにすぐ聞きたい」という方は、回数上限があることを事前に把握しておいてください。なお、公開模試やオプション講座のみの受講者は質問回数が異なる場合があります。

Q. TACで科目A試験の免除は取れる?

A. IPAが認定する科目A免除制度自体は現行制度として有効です。認定講座を受講して修了試験に合格すれば、1年間科目Aが免除されます。ただし、2026年4月時点で、TACが「科目A免除を取得するための認定講座」として前面に打ち出しているコースは確認できていません。TACの科目Bマスターは「すでに科目A免除を持っている方向け」の位置づけです。免除取得を目的とするなら、大原やITECの免除対応コースを検討するのが現実的です。

Q. Web通信講座だけで合格できる?

A. 合格は十分に可能です。Webフォローで講義動画を何度でも視聴でき、倍速再生や音声ダウンロードにも対応しています。デジタル教材でスマホからテキストを確認でき、質問メール50回で疑問点も解消できます。通信生でも最寄りの校舎の自習室が利用可能です。TAC公式の合格者の声でも、Web通信のみで仕事や育児と両立しながら合格したケースが紹介されています。通信で成功するコツは、学習計画を自分で立て、科目Bのアルゴリズム演習に十分な時間を確保することです。

Q. TACの受講料以外にかかる費用は?

A. TACの受講料とは別に、初回申込者は入会金10,000円が必要です。さらに、基本情報技術者試験の受験手数料7,500円(税込)が別途かかります。たとえば本科生Web通信(通常68,000円)の場合、入会金10,000円+受験手数料7,500円を合わせたトータルは85,500円です。なお、過去にTACで他の講座を受講しており会員番号を持っている方は、入会金が免除されます。

Q. いつから勉強を始めれば間に合う?

A. 必要な学習量は前提知識やIT経験によって大きく変わります。TAC公式の学習期間目安では、本科生プラスは約6か月、本科生は約5か月、科目Aマスターは約3か月、科目Bマスターは約3〜4か月です。まずはこの期間感を基準に、1日あたり確保できる学習時間を逆算してみましょう。TACの各コースはこの学習期間を前提にカリキュラムが組まれているため、開講日から逆算して「遅くともいつまでに申し込めばいいか」を確認しておくとスケジュールが立てやすくなります。現在のCBT方式では通年受験が可能なので、「特定の試験日に間に合わない」というプレッシャーは旧制度ほどありませんが、受講期限(2026年12月末日)までに学習を完了させる計画は必要です。

TACの基本情報技術者講座を選ぶかどうか迷ったら確認したい5つのポイント

記事全体の内容をまとめると、TACの基本情報技術者講座は「最安ではないが、学習環境の総合力が高い講座」です。申込みの判断に迷ったら、以下の5つのポイントを確認してください。

  • 自分の学習スタイルを確認する:通学と通信を組み合わせたいか、スマホ完結で十分か。TACの強みが活きるのは前者のタイプです
  • トータルの費用を計算する:受講料+入会金10,000円+受験手数料7,500円がトータルコスト。早割やステップアップ割引を使えるかも要チェックです
  • 科目Bのアルゴリズム対策を重視しているか:合格の鍵は科目Bのアルゴリズム。TACはアルゴリズム講義・演習・模試まで一貫してカバーする設計で、この分野に不安がある方には安心材料になります
  • 科目A免除を使いたいかどうか:免除取得を目指すなら大原やITECが候補。TACは「科目A・科目Bの正面突破」を前提とした講座設計です
  • サポートをどこまで求めるか:質問メール50回・自習室・Webフォロー・デジタル教材を「使い倒す」つもりの方はTACがフィットします。「サポートは最低限でいい」という方は、低価格帯の講座の方がコスパが合います

基本情報技術者試験はCBT方式で通年受験が可能になり、「自分のペースで準備して受ける」ことができる試験です。合格率は約4割。決して簡単ではありませんが、科目Bのアルゴリズム対策を中心にしっかり準備すれば、十分に手が届く試験でもあります。TACを選ぶにせよ他の講座を選ぶにせよ、「自分に合った学習環境で、最後までやりきれるかどうか」が合格への最短ルートです。まずは各講座の公式サイトで最新の料金と開講スケジュールを確認し、自分の生活リズムに合う講座を選んでください。

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