本記事にはプロモーション(広告)を含みます。掲載内容は各公式サイトの情報を基にしています。
働きながら中小企業診断士を目指す人は、動機がはっきりしています。昇進や転職で評価される国家資格がほしい、経営の知識を体系的に身につけたい、いつかは独立も視野に入れたい。
その一方で、1次試験は7科目と範囲が広く、2次試験は記述式で対策の手応えがつかみにくい。独学だけで乗り切れるか不安になり、通信講座を検討する人が多いはずです。
講座を調べ始めると、まず価格の幅に驚きます。1次2次をまとめて学ぶコースでも、診断士ゼミナールの59,780円(税込)やスタディングの48,400円(税込)のように、5万円前後から始められる講座は珍しくありません。
一方、通学を組み合わせるLECの363,000円(税込)や資格スクール大栄の356,400円(税込・入学金別)のように、30万円を超える講座もあります。同じ資格を目指すのに、7倍以上の開きがあるわけです。
これだけ幅があると、「どれが一番いいか」という順位では選べません。費用を最優先するのか、2次の添削で伴走してほしいのか、合格実績の見せ方を重視するのか。
目的が違えば、合う講座も変わります。この記事では順位を付けず、6つの視点の◎○△早見表と目的別の向き不向きで、あなたに合う講座を絞り込めます。
なお、記事内の価格はすべて2026年7月時点・税込でそろえています。割引やキャンペーンは時期によって変わるため、申し込み前に各社の公式サイトで確認してください。
- 中小企業診断士とは|取得のメリットと難易度・勉強時間
- 中小企業診断士試験の基本情報
- 中小企業診断士の通信講座を主要12社で比較
- 目的から選ぶ中小企業診断士の通信講座おすすめ5社
- 6つの視点で見る中小企業診断士講座の早見表
- 中小企業診断士の通信講座12社を比較レビュー
- アガルート「中小企業診断士試験 入門カリキュラム」
- スタディング「中小企業診断士 1次2次合格コース」
- クレアール「1次合格パーフェクトコースWEB通信」
- ユーキャン「中小企業診断士 合格指導講座」
- LEC東京リーガルマインド「1次2次プレミアム合格コース 通信Web」
- 診断士ゼミナール「1次2次プレミアムフルコース」
- TAC「1・2次ストレート本科生 Web通信講座」
- 資格の大原「パススル中小企業診断士(1次・2次)Web通信」
- ヒューマンアカデミー「中小企業診断士(安心合格)講座」
- AAS「WEB総合本科コース」
- EBA中小企業診断士スクール「EBA合格コース(通信)」
- 資格スクール大栄「中小企業診断士試験対策講座」
- 中小企業診断士は2次試験(事例Ⅰ〜Ⅳ)対策で講座選びが変わる
- 中小企業診断士の通信講座の選び方
- 中小企業診断士講座の合格率をそのまま比較できない理由と見方
- 中小企業診断士講座の教育訓練給付金・返金・合格特典の実際
- 中小企業診断士の通信講座に関するよくある質問
- まとめ:中小企業診断士の通信講座は目的で選ぶ
中小企業診断士とは|取得のメリットと難易度・勉強時間
中小企業診断士は、企業の経営課題を分析し、その解決を助言する経営コンサルティングに関する国家資格です。財務・マーケティング・生産管理など経営全般を扱うため、業種を問わず幅広い場面で知識を生かせます。
取得のメリットは、活躍の場が広いことにあります。企業内での昇進やキャリアアップに役立つだけでなく、独立や副業のコンサルティングでも強みになります。学習を通じて経営知識を体系的に身につけられる点も、この資格の大きな価値です。
難易度は決して低くありません。一般に1次試験の合格率は約30%前後、2次試験は約20%前後とされ、両方を一度で通過するストレート合格は数%といわれる難関です。特に記述式の2次で差がつきやすく、その対策の考え方は前半の2次試験のセクションで詳しく触れています。
合格までに必要な学習時間は、一般に約1,000時間が目安とされます。まとまった時間を確保できる人は市販教材での独学も選択肢になりますが、範囲の広さや2次の記述に不安があれば、通信講座で効率と添削を補う使い分けが現実的です。
中小企業診断士試験の基本情報
中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験の二段階に分かれています。それぞれ性格が違うので、先に全体像を押さえておくと講座選びの判断がしやすくなります。
1次試験は、経営に関わる幅広い分野を7科目で問うマークシート方式です。範囲が広いため、限られた時間で効率よく知識を固められるかがカギになります。科目数が多いぶん、得意分野で確実に得点し、苦手分野で大きく崩れないバランスも欠かせません。
2次試験は、筆記と口述に分かれます。筆記は事例Ⅰ〜Ⅳの4事例で、与件文を読み解いて設問に文章で答える記述式です。暗記だけでは対応しにくく、読み取った内容を整理して答案にまとめる力が問われます。
筆記に通ると口述試験へ進み、口述は筆記の合格者が対象になります。ここまで通過すると2次試験の合格です。
受験資格に特別な制限は設けられておらず、幅広い人が挑戦できるのが特徴です。合格までに必要な学習時間は、独学でおおむね約1,000時間が一つの目安とされます。
働きながらだと1年で一気に狙う人もいれば、複数年かけて1次と2次を分けて攻略する人も少なくありません。1次で土台を作ってから2次に集中する進め方が多く、学習の総量だけでなく、どの時期に何を仕上げるかという計画も大切になります。
試験は例年、1次が夏、2次の筆記が秋に実施されます。参考として2026年度の日程や受験手数料は実施団体から告知されますが、年によって変わることがあるため、受験する年度の情報は実施団体の公式サイトで確認してください。独学でも挑戦できますが、範囲の広さと2次の記述が壁になりやすいため、通信講座で効率と添削を補う選択が有力になります。
1次と2次で求められる力が違う以上、どちらに重点を置くかで、選ぶべき講座も変わってくるはずです。2次対策の考え方は前半の2次試験のセクションでも触れています。
中小企業診断士の通信講座を主要12社で比較
中小企業診断士の通信講座は数多くありますが、この記事では知名度が高く、比較検討の候補に挙がりやすい主要12社をまとめて紹介します。まずは全体像を6つの列で見比べてください。
| 講座名 | 受講料(税込) | 教育訓練給付金 | 合格実績の公表方法 | 返金・合格特典 | 質問サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| アガルート | フル217,800円/ライト107,800円 | 対象外 | 合格率を公表 | 合格で全額返金orお祝い金(条件あり) | オンライン学習環境で対応 |
| スタディング | 48,400〜74,800円(3コース) | 対象外 | 合格者の声を掲載 | お祝い金1万円分 | Q&AチケットとAI機能 |
| クレアール | 一般130,000円・7月割引111,800円(1次コース) | 対象外 | 合格体験記を掲載 | 特典なし | 回数無制限 |
| ユーキャン | 73,000円 | 対象外 | 公表なし | 8日以内返品可 | 1日3問と添削8回 |
| LEC | 363,000円(他コースあり) | 対象外 | 公表なし | 特典なし | コースごとに質問対応 |
| 診断士ゼミナール | 59,780円 | 対象外 | 合格率を公表 | お祝い金最大3万円+不合格返金2万円 | 回数無制限 |
| TAC | 315,000円+入会金10,000円 | 対象(20%・最大10万円) | 合格率+累計実績を公表 | 特典なし | 質問メールで対応 |
| 資格の大原 | 74,800円+入学金6,000円 | 対象外 | 公表なし | 特典なし | 質問対応と添削指導 |
| ヒューマンアカデミー | 268,400円 | 対象外 | 公表なし | 特典なし | 回数無制限 |
| AAS | 155,000〜203,000円(2次専門) | 対象外 | 合格者の声を掲載 | 特典なし | 添削と質問対応 |
| EBA | 310,000円 | 対象外 | 合格体験記を掲載 | 特典なし | コース別に対応 |
| 資格スクール大栄 | 356,400円+入学金22,000円 | 対象外 | 公表なし | 特典なし | 校舎・オンラインで対応 |
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価格は2026年7月時点・税込です。クレアールの受講料は1次合格パーフェクトコース(2次対策は別コース)のもので、割引価格は時期によって変わります。教育訓練給付金と返金・合格特典の詳しい条件は、後半の専用セクションで確認できます。
目的から選ぶ中小企業診断士の通信講座おすすめ5社
全体像をつかんだら、特におすすめしたい代表的な5社を目的別に見てみます。予算を抑えたいのか、2次の添削で伴走してほしいのか、合格実績の見せ方を重視するのか。重視するポイントによって、しっくりくる講座は変わります。
どれか一つが万人にとっての正解というわけではありません。以下で、どんな人に合うかと、決め手になる事実を一つずつ見ていきます。
| 講座 | こんな人におすすめ |
|---|---|
| アガルート | 合格実績を見て選びたい人。令和7年度の合格率を算定条件つきで公表し、合格すれば受講料の全額返金かお祝い金を受け取れる。 |
| スタディング | スキマ時間に低予算で始めたい人。AI学習機能つきで、ミニマムなら48,400円から手が届く。 |
| クレアール | 質問と2次添削で伴走してほしい人。質問回数は無制限で、2次は最大28事例の添削を受けられる。 |
| ユーキャン | 紙の教材を中心に計画的に進めたい人。73,000円で教材一式と添削8回がそろう。 |
| LEC | 大手予備校の体系を通信で受けたい人。1次2次を音声ダウンロードと答練で固められる。 |
一つに絞り込めないときは、次の早見表で6つの視点を見比べると、自分の重視点に近い講座が見つけやすくなります。全体的にバランスよく学びたい人は、複数の視点で安定して評価が付く講座に目を向けると失敗しにくいです。
5社はどれも目的がはっきりしているので、まずは重視点に一番近い1〜2社にしぼり、後半のレビューで中身まで確認してみてください。費用と合格特典の兼ね合いも、その段階であわせて見ておくと選びやすくなります。
6つの視点で見る中小企業診断士講座の早見表
講座選びで見るべきポイントは、受講料の安さ・教材や講義の充実・質問サポート・返金や特典の手厚さ・合格実績の公表姿勢・給付金対応の6つです。まず◎○△の付け方を確認してから、12社の早見表を見ていきましょう。
| 視点 | ◎ | ○ | △ |
|---|---|---|---|
| 受講料の安さ | 概ね10万円未満の低価格帯 | 概ね10万〜20万円台 | 概ね20万円台後半以上(通学併用・入学金別を含む) |
| 教材・講義の充実 | 1次2次を通し、2次添削や多くの演習・講義時間など教材面の明確な強みが公式で確認できる | 動画講義とテキストがそろい標準的 | 教材の幅を公式の開示から読み取りにくい |
| 質問サポート | 質問回数が無制限(追加料金なし) | 一定回数・チケット制で複数回、または添削つきの相談導線がある | 少数チケット中心・閲覧中心で相談導線が弱い |
| 返金・特典の手厚さ | 全額返金や高額お祝い金・不合格返金など、高額または複数の特典を公式表示 | お祝い金や返金の一方を金額つきで公式表示 | 返品対応中心、または合格特典の表示なし |
| 合格実績の公表姿勢 | 合格率を算定条件つきで公表 | 率は公表しないが合格者の声・合格体験記を公式掲載 | 率・実績数値・体験記の掲載を確認できない |
| 給付金対応 | 対象コースがある(給付率・上限を公式表示) | 一部コースのみ・条件つきで対象 | 対象外 |
| 講座 | 受講料の安さ | 教材・講義 | 質問サポート | 返金・特典 | 実績の公表姿勢 | 給付金 | ひとことでの強み |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アガルート | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | △ | 合格率を公表し合格で全額返金の実績重視型 |
| スタディング | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | スマホ完結・AI学習で低価格から始められる |
| クレアール | ○ | ◎ | ◎ | △ | ○ | △ | 質問無制限と2次添削で伴走が手厚い |
| ユーキャン | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | △ | 教材一式がそろう通信の定番ブランド |
| LEC | △ | ○ | ○ | △ | △ | △ | 大手予備校の総合力を通信で受けられる |
| 診断士ゼミナール | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 約270時間の講義に返金・特典が付く低価格 |
| TAC | △ | ◎ | ○ | △ | ◎ | ◎ | 合格実績の公表と給付金対象コース |
| 資格の大原 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | △ | パススルで1次2次をコンパクトに学べる |
| ヒューマンアカデミー | △ | ○ | ◎ | △ | △ | △ | 質問無制限でクレアール系教材を学べる |
| AAS | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | 2次専門で事例Ⅰ〜Ⅳの添削に特化 |
| EBA | △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | 2次に強い1次2次総合の通信 |
| 資格スクール大栄 | △ | △ | ○ | △ | △ | △ | 校舎とオンラインの対面サポート型 |
早見表で◎が並ぶ講座は総合力の高さがうかがえます。ただし◎の数を合計して順に並べるためのものではありません。自分が重視する視点の列に◎が付いているかどうかを起点に、気になる講座から次のレビューで中身を確かめてください。
中小企業診断士の通信講座12社を比較レビュー
ここからは12社を一社ずつ取り上げます。スペック表と、強み・注意点の箇条書きで、流し読みでも要点がつかめるようにしました。
アガルート「中小企業診断士試験 入門カリキュラム」
アガルートは、合格率を算定条件つきで公表し、合格特典に受講料の全額返金かお祝い金を用意する実績重視の講座です。1次2次の入門カリキュラムを軸に、2次は添削ありのコースも選べます。
アガルートのプランと料金
中心は1次2次をまとめて学ぶ入門カリキュラムで、フル(217,800円)とライト(107,800円)の2本立てです(いずれも税込・2027年合格目標)。フルは2次添削まで含み、合格特典もフルが手厚い設計なので、1次2次を通して手厚く仕上げたいならフルが本命です。
1次だけ先に固めたいなら1次入門パック(60,280円)、2次だけ対策するなら2次対策パック(添削あり195,800円/添削なし54,780円)も選べます。1次2次をまとめて狙うか片方に絞るか、2次添削が要るかどうかで決めるとよいでしょう。
| 受講料(税込) | 入門カリキュラム フル217,800円/ライト107,800円(2027年合格目標) |
|---|---|
| 教材・講義 | オンライン講義とテキスト。2次は添削ありコースで添削対応。科目別対策講座10,780〜21,780円 |
| 質問サポート | オンライン学習環境、無料体験・資料請求の導線 |
| 返金・合格特典 | 合格で受講料の全額返金またはお祝い金(条件あり) |
| 合格実績の公表方法 | 令和7年度の合格率を算定条件つきで公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 合格率を算定条件つきで公表する数少ない講座の一つ。令和7年度は第1次52.17%、第2次44.44%を、全科目受験者の合格率(1次23.66%・2次17.60%)と並べて示している(アガルート公式)。
- 合格すれば受講料の全額返金かお祝い金という、返金と特典が手厚い設計になっている。
- 2次対策は添削ありコースを選べ、記述式の答案を第三者に見てもらえる。
- 公表される合格率は有料受講生などへのアンケートが母数で、全科目受験者ベースとは基準が違う。数字の大小だけで他社と比べない。
- 時期により10%OFFセールなどの割引がある。価格は申し込み前に公式で確認する。
スタディング「中小企業診断士 1次2次合格コース」
スタディングは、スマートフォンだけで学習が完結するオンライン講座です。動画講義からスマート問題集、過去問、AI学習機能までをまとめて使えます。
スタディングのプランと料金
1次2次合格コースは3つの料金帯に分かれています。最安はミニマム(48,400円)で、動画講義とスマート問題集を中心に費用を抑えて始めたい人向けです。演習や答練まで手厚くしたいならスタンダード(59,400円)やパーフェクト(74,800円)が候補になります(いずれも税込・2026年度試験対応)。
まずどこまで演習を厚くしたいか。そこを決めると3コースから選びやすくなります。
| 受講料(税込) | 1次2次合格コース 48,400〜74,800円(3コース・2026年度試験対応) |
|---|---|
| 教材・講義 | 動画講義・WEBテキスト・スマート問題集・過去問セレクト講座・AI学習機能。スマホ完結型 |
| 質問サポート | Q&Aチケット(コースにより付与枚数が異なる)、AI検索・AI復習機能 |
| 返金・合格特典 | 合格お祝い金1万円分 |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表(合格者の声・合格体験談を掲載) |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 12社のなかで最安帯。低予算で学習を始めたい人が手を出しやすい価格に設定されている。
- AI学習機能が復習のタイミングや弱点を提案し、スキマ時間の学習と相性がよい。
- 合格すると1万円分のお祝い金を受け取れる。
- 質問対応はQ&Aチケット制で、付与枚数はコースによって異なり無制限ではない。
- 2次の記述対策は添削よりAIや演習が中心で、答案の添削を重視する人は物足りなさを感じることがある。
受講者の声: 公式サイトには合格者の声・合格体験談が掲載されている(スタディング公式・2026年7月確認)。
クレアール「1次合格パーフェクトコースWEB通信」
クレアールは、質問回数が無制限で、2次試験は添削を繰り返し受けられる伴走型の講座です。担任アドバイザーへの相談やディスカッション形式の合格ゼミも用意されています。
クレアールのプランと料金
中心は1次合格パーフェクトコースWEB通信(7科目・一般130,000円、7月割引で111,800円)で、入学金・教材費・送料まで含んだ価格表示です。学ぶ科目を絞れる3〜6科目コースもあり、得意科目がある人は科目を減らして費用を抑えられます。
7科目を基礎から固めたいならパーフェクトコースが基本形。ただし2次対策は別コースになる点はおさえておきましょう。
| 受講料(税込) | 1次合格パーフェクトコースWEB通信 7科目 一般130,000円→7月割引111,800円(入学金/教材費/送料込み) |
|---|---|
| 教材・講義 | WEB通信の講義・答練・添削指導(2次対策の添削あり) |
| 質問サポート | 質問回数は無制限・追加料金なし。担任アドバイザー、合格ゼミ |
| 返金・合格特典 | 公式ページの表示範囲では設定なし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表(合格体験記を掲載) |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 質問回数が無制限。回数を気にせず質問できる講座は数社のみで、そのうちの一つ。
- 2次試験は最大28事例の添削で、記述の答案を繰り返し見てもらえる。
- 担任アドバイザーへの相談で、学習計画の軌道修正がしやすい。
- 掲載しているのは1次合格パーフェクトコースで、2次対策は別コースになる。
- 表示の割引価格は時期によって変わる。申し込み時に公式で確認する。
受講者の声: 公式サイトには合格体験記が掲載されている(クレアール公式・2026年7月確認)。
ユーキャン「中小企業診断士 合格指導講座」
ユーキャンは、紙のテキストを中心に計画的に進めたい人に向く通信の定番講座です。メインテキストや添削課題がそろい、初学者でも取りかかりやすい構成になっています。紙とデジタルの教材を併用しながら、決まった手順で学習を進めたい人と相性のよい一社です。
ユーキャンのプランと料金
ユーキャンは合格指導講座の1コース(一括73,000円・税込)にまとまっているのが分かりやすい点です。まとめて払うのが負担なら分割4,900円×15回(総額73,500円)も選べ、教材や添削の中身はプランで枝分かれしないので、コース選びで迷うことはほとんどありません。
| 受講料(税込) | 合格指導講座 一括73,000円(2026年〔令和8年度〕試験向け) |
|---|---|
| 教材・講義 | メインテキスト6冊、2次対策テキスト、添削課題集、問題集、WEBテスト・過去問。標準学習期間は約10か月 |
| 質問サポート | 質問は1日3問まで(メール)、添削8回(1次6回・2次2回) |
| 返金・合格特典 | 教材到着後8日以内は返品可(返送料は受講者負担)。合格特典なし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 低価格帯にまとまり、紙の教材一式と添削がひととおりそろう。
- 学習スケジュール管理やWEBテスト、過去問といった学習ツールが用意され、独学では作りにくい学習リズムを整えやすい。
- 通信講座として知名度が高く、初学者が最初の一歩を踏み出しやすい。
- 質問は1日3問までで、回数無制限の講座と比べるとサポートの幅は狭い。まとめて質問したい人は物足りなさを感じることがある。
- 合格率の公表はなく、実績を数字で確かめることはできない。教材の相性は資料請求で見ておきたい。
LEC東京リーガルマインド「1次2次プレミアム合格コース 通信Web」
LECは、大手予備校の総合カリキュラムを通信で受けられる講座です。Web講義に音声ダウンロードやスマホ受講が組み合わさり、コースの選択肢が幅広いのが持ち味になります。
LECのプランと料金
中心は1次2次プレミアム全7科目2回転合格コース 通信Web(363,000円)で、7科目を2回転して基礎から固める総合コースです。範囲や期間を絞りたいなら、主要3科目2回転(297,000円)、1年で仕上げる1次2次プレミアム1年(244,000円)、1次に絞る1次ストレート(189,000円)も選べます(いずれも税込・2027年合格目標)。
2次までどこまでカバーするか、学習期間をどれだけ取れるか。この2点でコースを選び分けられます。
| 受講料(税込) | 1次2次プレミアム全7科目2回転合格コース 通信Web 363,000円(2027年合格目標) |
|---|---|
| 教材・講義 | Web講義・音声ダウンロード・スマホ受講、セルフ添削答練、ScoreOnlineなど。1次・2次対策 |
| 質問サポート | 通信Webで、講師への質問などはコースごと |
| 返金・合格特典 | 個別の返金保証は表示範囲でなし |
| 合格実績の公表方法 | 受講生ベースの合格率は非公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 1次2次を通した大手予備校の総合カリキュラムを、通信でそのまま受けられる。
- 音声ダウンロードに対応し、通勤などの移動時間を学習に充てやすい。
- 全7科目コースから1年コース、1次ストレートまで、学習期間や範囲でコースを選べる。
- 2次はセルフ添削答練が中心で、第三者添削より自己採点の比重が大きい。
- 価格帯は高めで、1年コースや1次ストレートは時期により割引表示がある。公式オンラインストアで確認する。
診断士ゼミナール「1次2次プレミアムフルコース」
診断士ゼミナールは、低価格ながら約270時間の講義と2次添削をそろえ、返金や特典まで手厚い講座です。質問メールは24時間365日受け付け、受講期間の延長も無料で用意されています。
診断士ゼミナールのプランと料金
中心は1次2次をまとめて学ぶ1次2次プレミアムフルコース(59,780円)で、この価格で2次添削まで含むのが持ち味です。1次だけ、2次だけと段階的に進めたいなら、1次試験コース(51,200円)や2次試験コース(27,280円)も選べます(いずれも税込・2027年度試験対応)。まず1次2次をまとめて狙うなら、迷わずフルコースでよいでしょう。
| 受講料(税込) | 1次2次プレミアムフルコース 59,780円(2027年度試験対応) |
|---|---|
| 教材・講義 | 約270時間のフルカラーテキストPDFと動画講義、過去問、2次添削(対象者)。紙テキスト・DVDは有料オプション |
| 質問サポート | 質問メール無制限(24時間365日受付)、3年間の受講期間延長無料 |
| 返金・合格特典 | 合格お祝い金 最大30,000円、不合格者返金制度 20,000円(いずれも条件あり) |
| 合格実績の公表方法 | 2025年度の合格率を、自社アンケートの回答ベースで公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 低価格帯にありながら、1次2次の講義と2次添削まで一つのコースにまとまっている。
- 質問メールは回数無制限で、受講期間の延長も無料。長期戦になっても追加費用がかかりにくい。
- 合格お祝い金と不合格者返金の両方があり、結果がどちらでも金銭面の後押しがある(いずれも条件あり)。
- 公表される合格率は同社アンケートの回答ベース(2025年度は第1次64.3%・第2次41.7%、回答626名中403名が1次合格)で、一般平均(1次23.7%・2次17.6%)と母数が異なる。
- 紙のテキストやDVDは有料オプションで、標準はPDFと動画になる。
TAC「1・2次ストレート本科生 Web通信講座」
TACは、大手予備校の総合教材とスクーリングを備え、12社のなかで数少ない教育訓練給付金の対象コースを持つ講座です。合格実績も、1次の合格率と2次の累計実績を公表しています。
TACのプランと料金
中心は1・2次ストレート本科生 Web通信講座(315,000円+入会金10,000円)で、1次2次をストレートで狙う総合コースです。学習期間を短くしたいなら、速修本科生(240,000円+入会金10,000円)も選べます(いずれも税込)。どちらも受講料とは別に入会金がかかるため、申し込み前に総額で見比べておきましょう。
| 受講料(税込) | 1・2次ストレート本科生 Web通信講座 315,000円+入会金10,000円(2027年合格目標) |
|---|---|
| 教材・講義 | TAC教材、Webフォロー・音声ダウンロード、スクーリング、質問メール。1次・2次ストレート対策 |
| 質問サポート | 質問メール、スクーリング、Webフォロー・音声ダウンロード |
| 返金・合格特典 | 講座ページの表示範囲では設定なし |
| 合格実績の公表方法 | 令和7年度の第1次合格率と、第2次の累計合格実績(2006〜2025年度)を公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象(1・2次ストレート本科生は一般教育訓練給付の対象コース) |
- 12社で数少ない給付金対象コース。1・2次ストレート本科生は一般教育訓練給付の対象で、受講費用の20%(最大10万円)が支給される。
- 令和7年度の第1次合格率55.8%を、母数の条件つきで公表している(TAC公式)。第2次は本科生の累計合格実績を示す。
- 大手の総合教材にスクーリングが付き、通信でも対面のペースメイクを取り入れられる。
- 給付の対象になる開講月は学習メディアで異なり、掲載しているWeb通信講座は10月開講が対象になる。詳しい条件は給付金・返金・特典のセクションにまとめた。
- 受講料に加えて入会金10,000円がかかる。
資格の大原「パススル中小企業診断士(1次・2次)Web通信」
資格の大原は、スマホやタブレットで完結する「パススル」で、1次2次をコンパクトに学べる講座です。パーソナルカルテや添削指導など、大手の学習サポートを効率型のパッケージにまとめています。
資格の大原のプランと料金
中心はパススル(1次・2次)Web通信(74,800円+入学金6,000円)で、1次2次をコンパクトに学ぶ効率型のパッケージです。演習量や自習室まで足したいなら、1次2次inアドバンス(107,800円+入学金6,000円)も選べます(いずれも税込)。受講料とは別に入学金6,000円がかかるぶん、実際の負担は総額で見ておくと安心です。
| 受講料(税込) | パススル(1次・2次)Web通信 74,800円+入学金6,000円(2026年受験対策) |
|---|---|
| 教材・講義 | スマホ・タブレット完結のWeb講義と教材、パーソナルカルテ、添削指導、オンライン自習室(inアドバンス) |
| 質問サポート | 質問対応、パーソナルカルテ、学習スケジュール、添削指導 |
| 返金・合格特典 | 公式ページの表示範囲では設定なし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 低価格帯のパッケージで、大手の教材を効率重視で学べる。
- パーソナルカルテと添削指導で、学習の進み具合を客観的に管理しやすい。
- スマホやタブレットで完結するため、机に向かう時間を取りにくい社会人でも学習を進めやすい。
- 受講料とは別に入学金6,000円(税込)がかかる点は、予算を組むときに見落とさないようにしたい。
- 合格率の公表はなく、教材や添削の中身は資料請求で確かめたい。
ヒューマンアカデミー「中小企業診断士(安心合格)講座」
ヒューマンアカデミーの安心合格講座は、クレアールと提携してクレアール教材を使う通信講座です。質問回数が無制限で、独学に不安のある初学者の伴走役になります。動画講義から確認テスト、問題集へと決まった流れで進むため、何から手を付けるか迷いにくいのも持ち味です。
ヒューマンアカデミーのプランと料金
ヒューマンアカデミーは安心合格講座の1コース(268,400円・税込)にまとまっていて、コース選びで迷いにくいのが分かりやすい点です。クレアールと提携した教材をそのまま使うため、同系統の内容をまとめて学びたい人に向いています。
| 受講料(税込) | 中小企業診断士(安心合格)講座 268,400円 |
|---|---|
| 教材・講義 | クレアールと提携した教材。動画講義→確認テスト→問題集・WEBテストの学習フロー |
| 質問サポート | 質問サポートは回数無制限 |
| 返金・合格特典 | 教材到着後の返品・交換規定あり。合格特典は表示範囲でなし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 質問回数が無制限で、つまずいたところをその都度聞きたい人に向く。
- 動画から確認テスト、問題集へと進む学習フローで、独学が不安な初学者でも順序立てて学べる。
- 提携元の教材をそのまま使うため、実績のある通信講座と同じ内容で学習を進められる。
- 同系統の教材はクレアール本体でも受講でき、価格は本体より高めになる。予算を優先するなら本体と見比べたい。
- 合格率の公表はなく、実績を数字で判断することはできない。教材の内容は提携元と同じなので、迷ったら本体の情報もあわせて見ておきたい。
AAS「WEB総合本科コース」
AASは、中小企業診断士の2次試験に特化した対策専門校です。事例Ⅰ〜Ⅳの答案を青ペンで添削する指導や戦略フレームワーク教材が持ち味で、海外からの受講にも対応しています。
AASのプランと料金
中心は2次対策のWEB総合本科コース 添削付き(PDF198,000円/郵送203,000円)で、事例Ⅰ〜Ⅳの青ペン添削まで含みます。添削なしなら155,000円、演習を絞るならWEB新作本科(120,000〜160,000円)やWEB過去問本科(105,000〜140,000円)も選べます(いずれも税込・令和8年度)。
2次のどこを厚くするか。それを軸に、添削の要否と演習範囲でコースを絞れます。
| 受講料(税込) | WEB総合本科コース 添削付き PDF198,000円/郵送203,000円(令和8年度) |
|---|---|
| 教材・講義 | Web講義、AAS戦略フレームワーク教材(事例Ⅰ〜Ⅳ)、過去問・新作演習、青ペン添削(郵送/PDF) |
| 質問サポート | Web講義、添削(郵送/PDF)、質問対応。海外受講に対応 |
| 返金・合格特典 | 途中解約時は無料特典分の実費控除あり。合格特典は表示範囲でなし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表(合格者の声を掲載) |
| 教育訓練給付金 | 対象外(公式FAQで全講座が対象外と明記) |
- 2次試験の専門校で、事例Ⅰ〜Ⅳの添削に特化している。
- 戦略フレームワーク教材と青ペン添削で、記述の型を作りやすい。
- 2次対策の専門校で1次はカバーしないため、1次は別講座との併用が前提になる。2次の考え方は2次試験のセクションで詳しく触れている。
- 給付金は公式FAQで全講座が対象外と明記されている。
受講者の声: 公式サイトには合格者の声が掲載されている(AAS公式・2026年7月確認)。
EBA中小企業診断士スクール「EBA合格コース(通信)」
EBAは、2次試験に強みを持つ1次2次総合の通信講座です。2次強化オプションや2次集中コースなど、記述対策の比重を選べるラインナップが特徴になります。1次から積み上げたい人にも、2次をやり直したい経験者にも対応できる構成です。
EBAのプランと料金
中心は1次2次総合のEBA合格コース 通信クラス(310,000円)で、経験者なら再受講270,000円も選べます。2次の演習を積み増したいなら2次強化オプション付き通信(325,000円)、2次だけに絞るなら2次集中コース通信(200,000円)が候補です(いずれも税込・2026年対策)。1次から積み上げるか2次をやり直すか、その狙いでコースを選び分けます。
| 受講料(税込) | EBA合格コース 通信クラス 310,000円(2026年対策) |
|---|---|
| 教材・講義 | 1次・2次総合対策の通信講義・教材、添削。ライブクラス(330,000円〜)と通信クラス |
| 質問サポート | 通信講座(添削・質問はコース別) |
| 返金・合格特典 | 開講前キャンセルでも事前提供の動画などの実費控除あり |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表(合格体験記を掲載) |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 2次に強い1次2次総合の通信で、記述対策に重心を置きたい人に向く。
- 2次強化・2次集中のオプションで、2次の演習量を積み増せる。
- 価格帯は高めで、再受講価格は期限つきの設定になる。申し込み時期によって条件が変わる点に注意したい。
- 合格率の公表はなく、実績は掲載されている合格体験記から読み取る形になる。
受講者の声: 公式サイトには合格体験記が掲載されている(EBA公式・2026年7月確認)。
資格スクール大栄「中小企業診断士試験対策講座」
資格スクール大栄は、校舎とオンラインを組み合わせた対面サポート型の講座です。自宅学習が続きにくい人に向き、教材やシステム利用、配送までを一括のパッケージにしています。校舎に通うリズムが学習のペースメーカーになる点が、通信専業の講座との違いです。
資格スクール大栄のプランと料金
大栄は中小企業診断士試験対策講座の1コース(356,400円+入学金22,000円・税込)で、通学とオンラインを組み合わせた対面サポート型です。受講料とは別に入学金22,000円がかかる点に注意。予算は総額で見ておきたいところです。
| 受講料(税込) | 中小企業診断士試験対策講座 356,400円+入学金22,000円 |
|---|---|
| 教材・講義 | 通学とオンライン学習を組み合わせた資格スクール型。受講料に教材・システム利用・配送を含む |
| 質問サポート | 校舎・オンラインでの学習サポート |
| 返金・合格特典 | 表示範囲では設定なし |
| 合格実績の公表方法 | 合格率は非公表 |
| 教育訓練給付金 | 対象外 |
- 校舎とオンラインの対面サポート型で、一人だと学習が続かない人の支えになる。
- 教材・システム・配送を含む一括パッケージで、追加の教材選びに迷いにくい。
- 通学とオンラインを組み合わせられ、生活のリズムに合わせて学ぶ場所を選べる。
- 受講料とは別に入学金22,000円(税込)がかかり、価格帯は高め。総額で予算を見ておきたい。
- 合格率や教材の詳細は公式で確認する。校舎の場所や通学のしやすさもあわせて見ておきたい。
中小企業診断士は2次試験(事例Ⅰ〜Ⅳ)対策で講座選びが変わる
中小企業診断士試験は、1次と2次で性格が大きく違います。1次は7科目のマークシートで、知識をどれだけ正確に覚えたかが問われる試験です。スタディングのような効率型のオンライン講座でも、演習量を確保すれば十分に対応できます。
一方の2次試験は、事例企業の与件文を読み解き、設問に文章で答える記述式です。事例Ⅰ〜Ⅳの4事例があり、相対評価で合否が決まります。
同じ知識を持っていても、答案の書き方一つで点差が付くため、第三者の添削で「伝わる答案」に直していく作業が欠かせません。ここで講座ごとの差がはっきり出ます。
2次は4つの事例をまんべんなく仕上げる必要があり、独学では自分の答案のどこが弱いのかに気づきにくいのが難所です。だからこそ、添削を通じて出題者に伝わる書き方へ調整できるかが、講座選びの分かれ目です。
添削の量で見ると、クレアールは2次で最大28事例の添削を用意しています。アガルートは2次対策パックを添削あり195,800円と添削なし54,780円(いずれも税込)に分け、添削の要否を選べます。診断士ゼミナールも、対象者向けに2次添削を用意する講座です。
これに対してLECは2次をセルフ添削答練とし、自己採点が中心です。自分で弱点を見つけられる人には向きますが、答案を客観的に見てほしい人は物足りなさを感じるかもしれません。
2次に軸足を置くなら、専門校という選択肢もあります。AASは2次対策の専門校で、事例Ⅰ〜Ⅳを青ペン添削で仕上げます。EBAも2次に強い1次2次総合の通信講座です。
1次はスタディングや診断士ゼミナールのような低価格の講座で固め、浮いた予算を2次の添削に回すという組み方も現実的でしょう。自分が1次と2次のどちらでつまずきそうかを見極めると、講座選びの軸が定まります。
1次に不安があるなら効率型で早く土台を作り、2次に不安があるなら添削の回数と質を最優先する。この順番で考えると、講座選びで迷いにくくなります。
中小企業診断士の通信講座の選び方
講座選びで迷ったら、次の3つの見方で候補を絞ると決めやすくなります。どれか一つに当てはめる必要はなく、自分にとって優先順位の高い軸から順に見ていくのがおすすめです。
学習スタイルで選ぶ
毎日の学習時間をどこで確保するかで、合う教材が変わります。通勤や移動が主な学習時間なら、スマホで完結するスタディングのような講座が続けやすいはずです。
机に向かって紙で学びたいならユーキャンの紙テキスト中心が合い、対面の強制力がほしいならTAC・LEC・大栄のような通学併用型が候補になります。教材が生活になじまないと学習そのものが続かないため、まずは自分の学習環境から逆算するのが近道です。
1次と2次のどちらを重視するかで選ぶ
2次試験は独学だと自己採点が難しく、第三者の添削が合否を分けやすいポイントです。1次を効率よく固めたいならオンライン型、2次の記述をしっかり見てほしいなら添削の厚いクレアール・アガルート・EBAや、2次専門のAASが向きます。
限られた時間をどちらに多く割くかで、選ぶ講座も、かける費用も違ってくるはずです。自分がどちらでつまずきそうかを起点に選ぶと外しにくくなります。
費用と合格特典で選ぶ
同じ「安さ」でも、表示価格の安さと実質的な負担の軽さは必ずしも一致しません。低価格帯で始めたいなら診断士ゼミナール・スタディング・大原・ユーキャンが候補ですが、給付金や返金・特典の条件まで見ると、最終的な負担は変わってきます。
表示価格が安くても入学金が別途必要な講座もあるため、総額で見比べるのが失敗しないコツです。制度の詳しい中身は教育訓練給付金・返金・合格特典のセクションにまとめたので、あわせて確認してください。
3つの軸は、どれか一つだけで決めるより、優先順位をつけて重ねて見ると、候補が自然に2〜3社へ絞られていきます。迷ったときは続けやすさを最優先にすると、学習が習慣として定着しやすくなります。
中小企業診断士講座の合格率をそのまま比較できない理由と見方
合格率は講座選びの大きな判断材料ですが、数字をそのまま横に並べて優劣を付けるのは避けたほうが安全でしょう。理由は、公表している講座が限られ、しかも算定の根拠がそろっていないからです。
12社のうち合格率を数字で公表しているのは、アガルート・TAC・診断士ゼミナールの3社です。ただし、母数の取り方がそれぞれ違います。アガルートの令和7年度 第1次52.17%・第2次44.44%は、有料受講生などへのアンケート回答がベースです。
TACの令和7年度 第1次55.8%は、本科生カリキュラムを修了し、模試などの成績が平均55.0以上だった303名中169名という条件付きの数字になります。診断士ゼミナールの2025年度 第1次64.3%は、同社アンケートに回答した626名中403名が1次に合格したという集計です。
いずれも、受験者全体をベースにした一般的な合格率(1次でおよそ23.7%)とは、母数の定義が異なります。母数のそろっていない数字を並べて「どこが高い」と読むと、実態を見誤りかねません。数字を見るときは、「何年度の」「どの母集団の」合格率なのかをセットで確認する習慣をつけると、数字に振り回されにくくなります。
残る講座の多くは合格率を公表せず、合格体験記や合格者の声で実績の一端を示しています。数字がないから実績が乏しいわけではなく、公表の方針が違うだけです。合格率を見るときは、年度・母数・算定条件をそろえて読むこと、そして「どんな条件で公表しているか」という姿勢そのものを判断材料にすることをおすすめします。
気になる講座があれば、資料請求で算定の条件まで開示されているかを確かめるのも有効な一手です。率だけで判断できないぶん、教材やサポートが自分に合うかという視点を組み合わせると、講座選びの精度が上がります。数字は参考の一つと割り切り、複数の材料で総合的に見るのが安全です。
中小企業診断士講座の教育訓練給付金・返金・合格特典の実際
受講料の額面だけでなく、給付金や返金・特典まで含めると、実際に負担する金額は変わってきます。給付金と返金・特典の中身は、この項目で確認できます。
教育訓練給付金
中小企業診断士の通信講座は、教育訓練給付の対象コースが多くありません。今回調べた12社のうち、対象を確認できたのはTACだけでした。TACの1・2次ストレート本科生と1・2次速修本科生は、どちらも一般教育訓練給付の対象で、受講費用の20%(最大10万円)が支給されます。
ただし対象になる開講月は学習メディアで変わり、掲載しているストレート本科生の通信講座は10月開講が対象です(教室講座は10〜12月開講)。速修本科生は12月・1月開講が対象で、2月開講は含まれません。
AASは公式FAQで全講座が対象外と明記し、その他の講座も対象の表示はありませんでした。教育訓練給付には、一般教育訓練給付(20%)のほか、特定一般教育訓練給付(40%)、専門実践教育訓練給付(最大70%)といった区分があります。
対象かどうかや給付率はコース単位で決まり、申込期限や指定の条件もあります。受講する年度のコースが対象か、期限内に申し込めるかを、申し込み前に各社の公式情報や制度の案内で確認してください。
返金・合格特典
給付金の対象が少ない分、各社は独自の特典で負担を軽くしています。
アガルートは、合格すると受講料(税抜価格)の全額返金かお祝い金を選べます。ただし5万円を超える特典や返金を受けるには、マイナンバーカードなどの提出が必要です。
診断士ゼミナールは、合格お祝い金が最大30,000円、不合格だった場合の返金が20,000円で、結果がどちらでも金銭的な後押しがあります(いずれも条件あり)。
スタディングは合格お祝い金1万円分、ユーキャンは教材到着後8日以内なら返品できる仕組みです。
こうした給付金・返金・特典を組み合わせられるかは、それぞれの適用条件によって変わります。対象コースや申請の条件は年度によって変わることがあるため、申し込み前に公式で確認しておくと安心です。
中小企業診断士の通信講座に関するよくある質問
中小企業診断士の通信講座は何を基準に比較すればいいですか?
受講料(税込)、2次試験の添削の厚さ、質問サポート、合格実績の公表姿勢、教育訓練給付金の有無という5つの点で見ると、講座の違いを整理しやすくなります。
表示価格だけで決めず、給付金や返金・特典まで含めた実質的な負担で比べるのがおすすめです。
自分が1次と2次のどちらに不安があるかも、あわせて考えてみてください。
中小企業診断士の通信講座ランキングはそのまま信じて大丈夫ですか?
ランキングを見るときは、何を基準にした並びかを確認すると失敗しにくくなります。人気や申込数の多さなのか、教材やサポートの中身を評価したものなのかで、意味が変わります。
合格率が根拠なら母数の取り方も見ておきたいところです。
順番よりも、自分の目的と講座の強みが合っているかで選ぶと後悔しにくくなります。
中小企業診断士の通信講座でおすすめはどこですか?
目的によって変わります。費用を抑えたいならスタディングや診断士ゼミナール、質問と2次添削で伴走してほしいならクレアール、合格実績の公表を重視するならアガルートやTACが候補です。
一つに絞れないときは、早見表で◎が付いた視点が自分の重視点と重なる講座から見比べてみてください。
中小企業診断士は予備校(通学)と通信講座のどちらがおすすめですか?
働きながら学ぶなら、時間や場所に縛られない通信講座が続けやすい選択です。対面の強制力や質問のしやすさを重視するなら、TAC・LEC・大栄のような通学を組み合わせる形が向きます。
2次試験は添削の手厚さで力の付き方が変わるため、通学か通信かよりも添削の質と量で選ぶのがおすすめです。
中小企業診断士の通信講座の費用はどれくらいかかりますか?
1次2次をまとめて学ぶコースで、およそ5万円から36万円まで幅があります。低価格帯では診断士ゼミナールが59,780円(税込)、スタディングが48,400円(税込)からで、通学を組み合わせる講座は30万円台です。
入学金の有無や教育訓練給付金によって、最終的な負担額が変わります。
中小企業診断士の通信講座は教育訓練給付金の対象になりますか?
対象になるコースは多くありません。今回調べた範囲で対象を確認できたのはTACだけで、1・2次ストレート本科生や速修本科生が対象になり、受講費用の20%(最大10万円)が支給されますが、開講月などの条件が付きます。
多くの講座は対象外なので、受講する年度のコースが対象か、申し込み前に公式で確認してください。
中小企業診断士の2次試験対策は通信講座だけで足りますか?
2次試験は記述式で、答案を第三者に添削してもらえるかどうかで仕上がりが変わります。添削の厚いクレアール・アガルート・EBAや、2次専門のAASを活用すれば、通信講座だけでも対策を進められます。
1次を低価格の講座で固め、浮いた予算を2次の添削に回す組み方も有効です。
まとめ:中小企業診断士の通信講座は目的で選ぶ
講座選びで本当に大事なのは、順位の高さではなく、自分の目的と講座の強みが噛み合っているかどうかです。中小企業診断士の通信講座は、価格も学習スタイルもサポートの厚みも幅が広く、「誰にとっても一番」という講座は存在しません。講座ごとに、価格の安さ、2次添削の厚さ、質問サポート、実績の公表姿勢と、光る部分がそれぞれ違います。
今回の12社を見比べて、判断の軸になるポイントを整理します。すべてに当てはめる必要はなく、自分が引っかかった項目から読んでみてください。
- 費用で選ぶなら、スタディング(48,400円から・税込)や診断士ゼミナール(59,780円・税込)など、5万円前後で1次2次を学べる講座がある。
- 2次の添削を重視するなら、質問無制限で最大28事例添削のクレアール、添削の要否を選べるアガルート、2次専門のAASが候補になる。
- 合格実績の公表姿勢を見るなら、算定条件つきで合格率を示すアガルート・TAC・診断士ゼミナールが分かりやすい。
- 給付金で実質負担を抑えたいなら、対象コースを持つTACが数少ない選択肢になる(条件あり)。
- 学習スタイルで選ぶなら、スマホ完結のスタディング、紙教材中心のユーキャン、通学併用のTAC・LEC・大栄と、続けやすさで分かれる。
数字の大小や順番だけで決めず、給付金・返金・特典の条件まで含めた実質負担で比べると、後悔のない選択に近づきます。気になる講座がいくつか見つかったら、まずは資料請求や無料体験、公式サイトのサンプル講義で、教材やアプリの使い心地を自分の目で確かめてみてください。相性を確認してから申し込めば、学習を最後まで続けやすくなります。
焦って高い講座を選ぶ必要も、安さだけで飛びつく必要もありません。自分が続けられる形を見つけることが、遠回りに見えて一番の近道になります。
学習を始めた後も、合わないと感じたら見直して構いません。大切なのは、続けられる環境で最初の一歩を踏み出すことです。


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