中小企業診断士の取得を目指すなら、自分のペースで学べるオンライン講座(通信講座)の活用が効率的です。ただし、講座によって受講料は4万円台後半から30万円超まで幅があり、添削の有無やスマホ対応、質問サポートの手厚さも大きく違います。2026年度からは2次試験の口述試験が廃止されるなど、制度面でも変化がありました。この記事では、主要10の講座・販売窓口を独自の視点で比較し、「自分にはどの講座が合うのか」をタイプ別に整理しています。受講料だけでなく、添削・質問サポート・合格特典まで含めた”実質的なコスパ”がわかる内容になっていますので、ぜひ講座選びの参考にしてください。
- そもそも中小企業診断士のオンライン講座って何ができる?独学との違い
- 受講前に押さえておきたい中小企業診断士試験のキホン
- 損しないオンライン講座の選び方──5つのチェックポイント
- 中小企業診断士オンライン講座おすすめ比較──主要10講座・販売窓口の特徴と料金を整理【2026年版】
- スタディング──スマホ完結×AI添削で最安値クラスの48,400円〜
- 診断士ゼミナール──低価格なのに講義270時間・3年延長無料の安心感
- アガルート──2次合格率56.25%の実績と全額返金特典が強み
- クレアール──質問無制限+最大28事例の添削で2次対策が手厚い
- TAC──30年超の実績と通学・通信を自在に切り替えられる大手校
- LEC東京リーガルマインド──ライブ配信×質問無制限で通信でも臨場感あり
- 資格の大原──1動画5分の「パススル」で忙しい社会人に対応
- ユーキャン──初学者でも挫折しにくい丁寧な教材設計
- ヒューマンアカデミー──添削18回+質問無制限のクレアール提携講座
- 日本マンパワー──大原学園グループ提携の低価格講座で法人利用にも対応
- 主要10社の料金・サポート・合格実績をまとめて比較【一覧表】
- 「自分に合う講座」がわかるタイプ別の選び方ガイド
- オンライン講座を使うメリットと気をつけたいデメリット
- 受講料をさらに抑える3つの方法
- 中小企業診断士のオンライン講座でよくある疑問Q&A
- まとめ──中小企業診断士のオンライン講座選びで大切なこと
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そもそも中小企業診断士のオンライン講座って何ができる?独学との違い
オンライン講座で受けられるサポートの中身(講義・添削・質問・進捗管理)
「オンライン講座」と聞くと、動画を見るだけの学習をイメージするかもしれません。しかし実際には、講義動画の視聴はサービスの一部にすぎず、多くの講座がそれ以外にも複数のサポートを組み合わせて提供しています。
主要な機能を分解すると、おおむね次の8つに整理できます。
- 講義動画(倍速再生やダウンロード対応の講座も多い)
- テキスト・問題集(紙教材またはデジタル、あるいは両方)
- 質問サポート(メール・チャット・専用フォームなどで講師やスタッフに質問できる)
- 添削指導(2次試験の記述答案を講師やAIが採点・フィードバックしてくれる)
- 模擬試験(本番に近い形式の模試を受けられる)
- 進捗管理(学習ログや正答率を可視化して、弱点を把握しやすくなる)
- スマホ・タブレット学習(アプリやWeb上で動画視聴・問題演習が完結する)
- ライブ配信・通学併用(通信生でもリアルタイム講義や教室受講ができる講座がある)
たとえば、質問対応ひとつ取っても「回数無制限」の講座もあれば、「1日3問まで」「チケット制」という講座もあります。添削も同様で、人間の講師が丁寧にコメントを書いてくれるタイプと、AIが即座にスコアリングするタイプでは、得られるフィードバックの性質が変わってきます。こうした細かな違いが、実際の学習効率や満足度に直結するため、「オンライン講座ならどこも同じ」と考えるのは早計です。
独学と通信講座、合格までにかかるコストと時間を正直に比べてみた
独学の最大のメリットは、費用を安く抑えられる点です。市販のテキストと問題集を一式そろえると、1次試験用だけでもおおよそ3万〜5万円程度はかかりますが、オンライン講座の受講料(5万〜30万円台)と比べればかなり安く済みます。
一方で、独学には見えにくいコストがあります。まず「教材選定と学習計画を自分で組み立てる手間」です。中小企業診断士の1次試験は7科目あり、各科目をどんな順番で、どの深さまでやるかを自分で判断しなければなりません。加えて「2次試験の記述答案を自力で採点する難しさ」も大きな壁です。2026年度からは口述試験が廃止され、2次は筆記のみで合否が決まるようになりました。記述力の安定がこれまで以上に重要になった今、第三者からのフィードバックなしに高得点を狙うのは容易ではありません。
学習時間の面でも違いがあります。大手各社は合格までの総学習時間の目安をおおむね1,000時間前後と案内していますが、独学の場合は教材選びや情報収集に余計な時間がかかるぶん、さらに上積みが必要になるケースが少なくないようです。忙しい社会人ほど「時間をお金で買う」という発想で通信講座を選ぶ傾向が見られるのも、こうした背景があります。
「通学」「通信」「独学」タイプ別のメリットとデメリット早見表
学習スタイルは大きく「通学」「通信(オンライン講座)」「独学」の3パターンに分けられます。どれが優れているかは人によって変わるため、自分の生活リズムや予算に合うかどうかで選ぶのが合理的です。
| 項目 | 通学 | 通信(オンライン講座) | 独学 |
|---|---|---|---|
| 費用の目安 | 20万〜36万円程度 | 5万〜30万円程度 | 3万〜5万円程度 |
| 学習の自由度 | 決まった曜日・時間に通う必要あり | 好きな時間・場所で受講可能 | 完全に自由 |
| 講師への質問 | 教室で直接質問しやすい | メール・チャット等で質問可能(回数制限は講座による) | 原則なし(SNSや勉強会で補う人もいる) |
| 2次添削 | 対面で指導を受けやすい | 郵送・Web提出で添削(講座により回数・方式が異なる) | 自己採点が中心 |
| モチベーション維持 | 仲間がいるため維持しやすい | 進捗管理機能があると続けやすい | 自分次第で挫折リスクが高い |
| 向いている人 | 通学圏内に校舎がある人・強制力が欲しい人 | 忙しい社会人・スキマ時間を活用したい人 | 学習計画を自力で立てられる人・費用を最優先にしたい人 |
通学は強制力と臨場感が最大の魅力ですが、校舎が近くにないと物理的に選べません。通信は価格と自由度のバランスが良く、録画を繰り返し見直せるのが便利です。独学はコストこそ安いものの、2次の記述対策と進捗管理を自分で確保しなければならない点を理解したうえで選ぶ必要があります。
受講前に押さえておきたい中小企業診断士試験のキホン
1次試験7科目+2次試験(筆記)の全体像をざっくり整理
中小企業診断士の試験は、大きく「第1次試験」と「第2次試験(筆記)」の2段階で構成されています。受験資格に年齢や学歴の制限はなく、誰でもチャレンジできる国家資格です。
第1次試験は7科目のマークシート方式で、2日間にわたって実施されます。科目は次のとおりです。
- 1日目:経済学・経済政策(60分)、財務・会計(60分)、企業経営理論(90分)、運営管理(90分)
- 2日目:経営法務(60分)、経営情報システム(60分)、中小企業経営・中小企業政策(90分)
合格基準は「総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満がないこと」で、科目合格制度があるため、合格した科目は翌年度以降2年間免除されます。1年で全科目を通過できなくても、翌年以降にリベンジしやすい仕組みになっています。
第2次試験は筆記形式で、与えられた事例をもとに解決策を論述する形式です。「事例I〜IV」の4科目が各80分で出題され、実践的な分析力と記述力が試されます。1次試験がインプット中心の知識問題なのに対し、2次試験はアウトプット中心の思考問題という位置づけです。
2026年度からの大きな変更点──口述試験の廃止と受験料の内訳変更
2026年度(令和8年度)の試験から、制度面で2つの大きな変更がありました。受験を検討している方は必ず押さえておきたいポイントです。
変更1:2次試験の口述試験が廃止
これまでは2次の筆記試験に合格したあと、さらに口述試験(面接形式)を受ける必要がありましたが、2026年度からこれが廃止されました。つまり、2次試験は筆記一本で合否が確定します。口述試験はほぼ全員が合格する試験ではあったものの、対策の手間がなくなったぶん、筆記の出来がそのまま最終結果に直結するようになった点は意識しておきたいところです。
変更2:受験手数料の内訳が変更
受験手数料も改定され、第1次試験は17,200円(従来は14,500円)、第2次試験は15,100円(従来は17,800円)に変わりました。合計金額は32,300円で据え置きです。1次がやや上がり、2次は口述試験廃止にともない下がった形です。
2026年度の試験日程は、第1次試験が8月1日(土)・2日(日)、第2次試験(筆記)が10月25日(日)の予定で、合格発表は1次が9月1日、2次が翌年1月13日とされています。
合格率は1次が約24%・2次が約18%、学習時間は800〜1,200時間が目安
直近の令和7年度(2025年度)の試験結果を見ると、第1次試験は受験者18,360人に対して合格者4,344人、合格率は23.7%でした。第2次試験(筆記)は、公式統計の受験者数7,044人に対して最終合格者1,240人、合格率17.6%という結果になっています。
近年の合格率を振り返ると、令和6年度(2024年度)は1次が27.5%・2次が18.7%で、年度によって多少のブレはありますが、おおむね1次は20%台、2次は18%前後で推移しています。1次・2次の両方をストレートで突破できる人は全受験者のうちごく一部という、決して簡単ではない試験です。
学習時間については、大手の予備校やオンライン講座各社がおおむね「1,000時間前後」を目安として案内しています。内訳としては1次試験対策に約800時間、2次試験対策に約200時間というのが一つの目安です。ただし、この数字はあくまで平均的なモデルであって、仕事の忙しさや基礎知識の有無によって大きく変動します。社会人であれば、平日2〜3時間・休日3〜4時間を約1年間継続するペース配分が現実的なラインとして語られることが多いようです。
損しないオンライン講座の選び方──5つのチェックポイント
チェック1|1次だけか、1次・2次まで一括で対策できるかを確認する
オンライン講座を比較するとき、まず確認すべきは「そのコースがカバーしている範囲」です。一見安く見えるコースが実は1次試験対策のみだった、というケースは珍しくありません。
たとえば、ある講座では1次のみのコースを5〜6万円台で提供していますが、2次対策を追加すると合計で8万円前後になります。一方、最初から1次・2次をセットにしたコースが7万〜10万円台で用意されている講座もあり、総額で比較すると思ったほど差がないということも起こりえます。
さらに、1次2次一体型の講座でも「2次の添削が含まれるコース」と「添削なし(自習用の教材のみ)のコース」で金額が分かれていることがあります。コース名だけで判断せず、「1次・2次のどこまでカバーしているか」「添削や模試が含まれているか」まで細かく確認することが、思わぬ出費を防ぐコツです。
チェック2|2次の記述対策に「人の目」が入る添削があるかどうか
2026年度から口述試験が廃止され、2次試験は筆記のみで合否が決まります。そのため、記述答案の完成度を高めることがこれまで以上に重要になりました。
添削サービスの形態は講座によってさまざまです。人間の講師が1枚1枚コメントを書いてくれる講座もあれば、AIが自動採点してスコアとフィードバックを返す講座もあります。前者は「なぜこの書き方だと点が伸びないのか」を具体的に指摘してもらえる反面、返却まで数日かかることが多く、後者は即座に結果がわかる反面、フィードバックの深さには限度があります。
添削の回数にも注目しましょう。最大28事例の添削が受けられる講座もあれば、2〜3回の添削しかついていない講座もあります。2次試験で安定した点を取りたいなら、最低でも10事例以上の添削を受けておくのが望ましいという声は多く聞かれます。自分が2次対策にどこまで手厚さを求めるかで、講座の選択肢は大きく変わってきます。
チェック3|質問できる回数と返答スピードは要チェック
学習中にわからない箇所が出てきたとき、すぐに質問できる環境があるかどうかは、学習の効率を左右する大きなポイントです。
質問サポートの仕組みは講座ごとに差があります。「回数無制限」をうたっている講座でも、実際には「メールのみ・返答は3〜5営業日後」というケースもあれば、「チャットで当日中に回答が届く」講座もあります。「無制限」という言葉の裏側にあるルールや運用を、申し込み前に確認しておくのが賢明です。
一方、「質問は12回まで」「1日3問まで」のように回数を限定している講座もあります。回数制限がある場合は、質問する前に自分で調べる習慣がつくというメリットもありますが、後半の追い込み期に回数が足りなくなるリスクも想定しておきましょう。質問のしやすさは、パンフレットやWebサイトだけではわかりにくい部分なので、無料体験や資料請求で実際の返答例を確認しておくと安心です。
チェック4|表示価格だけでなく入学金・追加費用・教材費まで計算する
講座の受講料を比べるとき、公式サイトに大きく表示されている金額だけで判断すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
代表的な「追加でかかりやすい費用」としては、以下のようなものがあります。
- 入学金(初回受講時のみ必要な講座がある。6,000円〜10,000円程度)
- 印刷テキスト・DVD等のオプション教材(デジタル教材のみのコースに紙教材を追加すると2万円前後かかることも)
- 模擬試験の受験料(コースに含まれていない場合、会場模試は別途数千円〜1万円程度)
- 質問チケットの追加購入(基本回数を超えた質問に課金が発生する講座がある)
講座を比較する際は、「自分が実際に使いそうなオプションまで含めた総額」で並べてみることが大切です。安く見えた講座がオプションを足すと高額になったり、逆に高く見えた講座が入学金なし・教材費込みで実はお得だったりするケースは珍しくありません。
チェック5|合格実績は「何を母数にした数字か」まで読む
「合格率〇〇%!」「合格者〇〇人!」といった数字は、講座選びの重要な判断材料です。ただし、ここには注意が必要です。各講座が公表している合格実績は、母数や算出方法がバラバラだからです。
たとえば、ある講座は「受講生の合格率」として全国平均の数倍という高い数字を掲げていますが、その母数は「アンケートに回答した受講生」に限定されている場合があります。別の講座は「合格者数」で訴求しており、受講者数が多ければ合格者数も自然と大きくなるため、「合格率」とはまた違った意味合いになります。
公式の試験全体合格率(令和7年度で1次23.7%・2次17.6%)と、各講座の実績を並べて比較したくなる気持ちはわかりますが、計算の前提が異なるため、単純な横並び比較はできません。合格実績を見るときは、「この数字はどういう母数から算出されたものか」を必ず確認し、参考情報の一つとして捉えるのが冷静な判断につながります。
中小企業診断士オンライン講座おすすめ比較──主要10講座・販売窓口の特徴と料金を整理【2026年版】
ここからは、2026年4月時点で受講できる主要10の講座・販売窓口を一つずつ取り上げ、代表的なコースの料金・サポート内容・強みを整理していきます。なお、一部の講座には他社との提携関係があるものも含まれています。提携講座の場合は教材やカリキュラムの系統が重なる部分があるため、その点も踏まえて比較してください。講座によってキャンペーン価格や期間限定割引があるため、最終的な金額は必ず各社の公式サイトで確認してください。
スタディング──スマホ完結×AI添削で最安値クラスの48,400円〜
スタディングの中小企業診断士講座は、スマホやタブレットだけで講義の視聴から問題演習、進捗管理まで完結できるのが最大の特長です。通勤電車の中でも、昼休みの10分でも、場所を選ばず学習を進められます。
2026年度試験対応のコースは3段階に分かれています。基本的な講義に絞ったミニマムコースが48,400円、学習サポート機能が充実したスタンダードコースが59,400円、そしてAIによる2次試験の添削や学習Q&Aサービスが含まれるパーフェクトコースが74,800円です。いずれも10万円を切る水準で、オンライン講座の中では最安クラスの価格帯に位置しています。ただし、最安のミニマムコースは1次試験の問題集や過去問が付属しないため、基礎からアウトプットまで一通りそろえたい人はスタンダード以上のコースで比較するのが現実的です。
AIを活用した2次試験の添削機能は、パーフェクトコースの注目ポイントです。回答を入力すると即座にスコアとフィードバックが返ってくるため、繰り返し練習しやすいのが利点です。一方で、人間の講師による添削とは異なり、「なぜその論理展開では加点されにくいか」といった踏み込んだ指導までは期待しにくい面もあります。質問サポートは学習Q&Aチケット制で、パーフェクトコースに含まれています。まずは低コストで1次・2次の全範囲をカバーしたい人に向いている講座です。
診断士ゼミナール──低価格なのに講義270時間・3年延長無料の安心感
診断士ゼミナールは、低価格と講義ボリュームの両立を実現している通信講座です。代表的な「1次2次試験プレミアムフルコース」は56,780円で、講義動画の総時間は約270時間(倍速再生なら135時間ほど)と、かなりの充実ぶりです。
この講座の大きな安心材料は「3年間受講延長無料制度」です。1年分の料金を払えば、最大3年間にわたって最新版の講義や教材を利用し続けることができます。中小企業診断士は科目合格制度があるため、2〜3年計画で合格を目指す社会人にとって、追加費用なしで学習を継続できるのは大きなメリットといえます。
テキストはフルカラーで、イラストやアニメーションを使った映像講義が特長です。質問対応も用意されており、学習中の疑問を講師に確認できます。また、合格お祝い金制度や不合格者返金制度(条件あり・20,000円)など、受講生のリスクを軽減する仕組みが複数そろっています。価格を重視しつつも、講義量やサポートに妥協したくない人にとって、有力な選択肢になるでしょう。
アガルート──2次合格率56.25%の実績と全額返金特典が強み
アガルートは、2次試験対策の厚みと合格実績の高さを前面に出している講座です。令和6年度(2024年度)の実績として、1次試験の受講生合格率40.91%(全国平均の約1.5倍)、2次試験の受講生合格率56.25%(全国平均の約3倍)を公表しています。ただし、この数字はアンケート回答ベースのため、全受験者を母数にした公式合格率とは算出方法が異なる点には留意が必要です。
代表的なコースとしては、1次・2次の対策を一通りカバーする「1次試験・2次試験対策入門カリキュラム/フル」が217,800円で、ライト版は107,800円です。2次対策のみのパックも用意されており、添削ありの195,800円と添削なしの54,780円に分かれています。価格帯はやや高めですが、合格特典として「全額返金」または「お祝い金3万円」が設けられているのが特徴的です。合格できれば実質負担がゼロになる可能性がある点は、受講のモチベーション維持にもつながります。
講義動画は10〜20分の単位で区切られており、各科目を専門講師が担当する分業スタイルです。2次試験向けの添削サービスも充実しており、添削ありコースでは相当数の事例演習にフィードバックが受けられます。2次対策に重点を置きたい人、合格した場合の特典を重視したい人に向いています。
クレアール──質問無制限+最大28事例の添削で2次対策が手厚い
クレアールは「非常識合格法」という独自の学習メソッドを掲げ、頻出論点に絞って効率よく合格を狙うスタイルの通信講座です。質問回数無制限と、2次試験で最大28事例の添削が受けられる点が他社との大きな差別化ポイントです。
代表的な「1次2次セパレート戦略型モデル春コース」の標準価格は161,200円ですが、時期によって大幅な割引キャンペーンが適用されることがあります。このコースには2次対策の添削指導や答練(1次最大32回・2次最大50回)が含まれており、追加料金なしで利用できるのがポイントです。
質問はメールで何度でも送れるため、学習中に行き詰まったときに「あと何回質問できるか」を気にする必要がありません。2次の添削が最大28事例と業界でもトップクラスの回数を確保しているのは、記述力を着実に伸ばしたい受験生にとって心強いサポートといえます。合格お祝い金制度もありますが、金額や条件はコース・年度によって異なります。具体額を確認したい場合は、申込予定のコースの最新ページを必ず確認してください。価格はやや高めですが、2次対策と質問対応に手厚さを求める人に適した講座です。
TAC──30年超の実績と通学・通信を自在に切り替えられる大手校
TACは30年以上にわたって中小企業診断士試験の受験指導を行ってきた大手予備校で、全国に校舎を持つスケールの大きさが強みです。通信講座であっても、教室講義の録画をWeb上で視聴できるほか、希望すれば教室やビデオブースでの受講に切り替えることも可能です。この「ブレンド学習」は、通信の自由度と通学の臨場感を両取りしたい人にぴったりの仕組みです。
代表的な「1・2次ストレート本科生」はWeb通信で315,000円、これに入会金10,000円が加わります。全100回の講義と公開模試がセットになっており、ボリューム面では他社を圧倒しています。教室講座やビデオブース講座、オンラインライブ通信講座など受講形態の選択肢が幅広いのも大手ならではです。
一般教育訓練給付制度の対象講座(教室講座・ビデオブース講座・Web通信講座)があるため、条件を満たせば受講料の20%(上限10万円)が支給されます。なお、成績優秀者向けのキャッシュバック制度もありますが、一部コースが対象で、2次筆記の総得点が一定以上などの条件が付いています。早割キャンペーンも実施されており、うまく活用すれば実質負担を抑えることが可能です。「高額でも教材量と大手の安心感を重視したい」という人にフィットする選択肢です。
LEC東京リーガルマインド──ライブ配信×質問無制限で通信でも臨場感あり
LECの中小企業診断士講座は、通信講座でありながらライブ感を味わえるのが特長です。通学講義をZoomでリアルタイム配信しており、通信生でも教室と同じタイミングで講義を受けられます。質問もWebや通学教室で対応しており、回数に制限はありません。
代表的なコースは複数あり、「1次2次プレミアム1年合格コース(Web通信)」が264,000円、「1次2次プレミアム速修合格コース(Web通信)」が253,000円、「1.5年合格コース」が308,000円です。いずれもWeb動画・音声ダウンロード・スマホ視聴に対応しています。価格帯としてはTACとほぼ同水準の高価格帯に位置しますが、早期割引や説明会参加割引といった割引制度が充実しており、適用されれば数万円単位でお得になります。
合格特典として、1年コースの合格者には3万円、1.5年コースの合格者には合計5万円のお祝い金が支給されます。「通信でも教室のライブ感がほしい」「大手校の手厚い教材量を求めたい」という人に向いている講座です。
資格の大原──1動画5分の「パススル」で忙しい社会人に対応
資格の大原は、「パススル」というWeb通信に特化した講座シリーズを展開しています。短い時間単位の動画で学べる仕組みを採用しており、まとまった学習時間が取りにくい社会人に配慮した設計になっています。24時間視聴可能で、2倍速再生やスマホ・タブレットでのダウンロード視聴にも対応しているため、通勤時間や休憩時間を使ったスキマ学習がしやすいのがメリットです。
料金体系は1次・2次をセットにした「パススル中小企業診断士(1次・2次)Web通信」が74,800円、1次のみが60,000円、2次のみが32,000円と、1次と2次を分けて受講しやすい構成が特長です。大原グループに初めて申し込む場合は、受講料とは別に入学金6,000円がかかる点は押さえておきましょう。
大原の強みは、1次だけ・2次だけ・科目別と、受講範囲を柔軟に選べる点にあります。たとえば「1次は独学で済ませたが、2次だけプロの指導がほしい」「1次で落とした科目だけピンポイントで対策したい」といったニーズに応えやすい構造です。質問対応や個人カルテによる学習管理機能も用意されており、初学者でも迷わず進めやすい環境が整っています。
ユーキャン──初学者でも挫折しにくい丁寧な教材設計
ユーキャンは「わかりやすさ」と「続けやすさ」に徹底してこだわった通信講座です。中小企業診断士のような範囲の広い試験では、最初の段階で教材の難しさについていけず挫折してしまうケースが少なくありませんが、ユーキャンはその壁を低くすることに力を入れています。
受講料は73,000円(一括払い)で、分割払いにも対応しています(月々4,900円×15回)。この金額には、メインテキスト6冊、科目別問題集、2次試験対策テキスト、添削8回分(1次6回・2次2回)がすべて含まれており、追加料金は基本的にかかりません。
教材は紙のテキストを中心に据えながら、Webテストや過去問題集のデジタルコンテンツも併用するハイブリッド型です。紙に書き込みながら学びたい人にも、デジタルで効率よく進めたい人にも対応できるバランスが取られています。質問は1日3問まで可能で、標準学習期間は10か月、延長サポートもあります。添削回数は8回と他社に比べるとやや少なめですが、丁寧なフィードバックが受けられるため、初学者が基礎固めを重視する段階では十分な回数です。「派手な合格実績よりも、地に足のついた教材とサポートで着実に進めたい」という人に合う講座です。
ヒューマンアカデミー──添削18回+質問無制限のクレアール提携講座
ヒューマンアカデミー経由で申し込める「中小企業診断士(安心合格)講座」は、受講料268,400円、標準学習期間12か月、質問サポート回数無制限、添削18回が特徴です。なお、公式ページには「株式会社クレアールと提携した通信講座」と明記されています。教材やカリキュラムの核となる部分はクレアールの知見がベースになっているため、クレアールの講座と比較する際は、この提携関係も踏まえて判断するのがよいでしょう。
添削18回はオンライン講座の中でもかなり多い部類に入ります。2次試験の事例問題に繰り返し取り組み、毎回フィードバックをもらえる環境は、記述力を着実に伸ばすうえで効果的です。質問も回数制限がないため、疑問が出たらすぐに解消できます。
ヒューマンアカデミー全体の案内にはキャリア系サポートの記載もありますが、講座ごとに内容が異なるため、中小企業診断士講座で具体的にどこまでサポートが受けられるかは申込前に個別確認すると安心です。価格帯は高めですが、添削回数の多さと質問無制限を重視する人は検討する価値があります。
日本マンパワー──大原学園グループ提携の低価格講座で法人利用にも対応
日本マンパワーで受講できる「パススル中小企業診断士1次2次対策(デジタル教材・Web講義映像付)」は、受講料60,280円、受講期間9か月、1動画約5分の短時間講義が特長の通信講座です。なお、公式には「大原学園グループとの提携講座」と明記されているため、先に紹介した資格の大原とは完全な別系統というよりも、販売窓口や教材形態の違いも踏まえて比較するのが適切です。
教材はデジタルテキストとWeb問題集が中心で、直前模試や公開模擬試験も含まれています。2次対策としては、2次デジタルテキスト、2次Web過去問題集、直前模試が含まれています。添削の回数や対象範囲は公式の表記に確認したい箇所があるため、申込前に最新の案内をチェックしてください。質問サポートは郵送提出方式で12回までという制限がありますが、短時間で区切られた動画講義と組み合わせることで、通勤中やスキマ時間を活用した効率的な学習が可能です。
法人利用にも対応しており、企業の社員研修の一環として導入するケースもあります。科目別の講座が用意されているため、「特定の科目だけ強化したい」「すでに科目合格している科目は省きたい」というニーズにも応えやすい構成です。コストを抑えつつ1次・2次の基本的な対策を一通りそろえたい人や、会社の支援制度を使って受講する人に適しています。
主要10社の料金・サポート・合格実績をまとめて比較【一覧表】
ここまで紹介した10の講座・販売窓口の代表的な情報を一覧表にまとめました。価格は2026年4月時点の公式確認ベースですが、キャンペーンや時期によって変動する可能性があります。申し込み前に必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。なお、ヒューマンアカデミーはクレアール提携講座、日本マンパワーは大原学園グループ提携講座のため、比較時はその点も踏まえてご確認ください。
| 講座名 | 代表コース | 価格(税込) | 対応範囲 | 添削 | 質問サポート | 教育訓練給付・合格特典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スタディング | 1次2次合格コース パーフェクト | 74,800円 | 1次・2次 | AI添削 | 学習Q&Aチケット制 | 給付制度対象コースあり |
| 診断士ゼミナール | 1次2次プレミアムフルコース | 56,780円 | 1次・2次 | 講師添削あり | 質問対応あり | 合格お祝い金・不合格者返金制度 |
| アガルート | 1次2次対策入門カリキュラム/フル | 217,800円 | 1次・2次 | 添削あり(コースによる) | 講師質問あり(回数制限あり) | 全額返金 or お祝い金3万円 |
| クレアール | 1次2次セパレート戦略型モデル春コース | 161,200円 | 1次・2次 | 最大28事例 | 無制限 | 給付制度対象あり・合格祝い金あり(条件はコースによる) |
| TAC | 1・2次ストレート本科生(Web通信) | 315,000円+入会金10,000円 | 1次・2次 | 講師添削あり | 質問対応あり | 給付制度対象あり・条件付きキャッシュバックあり |
| LEC | 1次2次プレミアム1年合格コース(Web通信) | 264,000円 | 1次・2次 | 添削あり | 無制限 | 合格お祝い金3〜5万円 |
| 資格の大原 | パススル中小企業診断士(1次・2次)Web通信 | 74,800円+入学金6,000円 | 1次・2次 | オンライン添削あり | 質問対応あり | ─ |
| ユーキャン | 中小企業診断士講座 | 73,000円 | 1次・2次 | 8回(1次6回・2次2回) | 1日3問まで | ─ |
| ヒューマンアカデミー(※クレアール提携) | 中小企業診断士(安心合格)講座 | 268,400円 | 1次・2次 | 18回 | 無制限 | ─ |
| 日本マンパワー(※大原学園グループ提携) | パススル中小企業診断士1次2次対策 | 60,280円 | 1次・2次 | 要確認 | 郵送12回まで | ─ |
この一覧を見ると、価格帯は大きく3つのグループに分かれています。5〜8万円台の低価格帯(スタディング・診断士ゼミナール・大原・ユーキャン・日本マンパワー)、15〜22万円台の中価格帯(クレアール・アガルート)、そして25万円以上の高価格帯(TAC・LEC・ヒューマンアカデミー)です。価格が高い講座ほど、ライブ配信・添削回数・通学併用といったサポートが手厚くなる傾向がありますが、安い講座でも工夫次第で十分な対策は可能です。重要なのは、自分が求めるサポートの優先順位を明確にして、「価格に見合うリターンがあるか」で判断することです。
「自分に合う講座」がわかるタイプ別の選び方ガイド
とにかく費用を抑えたい人はこの3社
受講料をできるだけ低く抑えたい人にとって、最初に検討すべきは診断士ゼミナール(56,780円)、日本マンパワー(60,280円)、スタディング(48,400円〜74,800円)の3社です。
この3社はいずれも1次・2次の両方に対応しており、6万円前後で一通りの学習環境がそろいます。ただし、スタディングは48,400円から始められるものの、最安のミニマムコースは1次問題集・過去問が付属しないため、実質的にはスタンダードコース(59,400円)以上が比較対象になります。診断士ゼミナールは講義時間約270時間という充実のボリュームに加え、3年間の延長無料制度がある点がコスパの高さにつながっています。日本マンパワーは1動画約5分の短時間講義が特長で、まとまった時間が取りにくい人に向いています。なお、日本マンパワーは大原学園グループとの提携講座のため、大原本体の講座と教材系統が重なる部分がある点も押さえておきましょう。
低価格帯の講座は添削の回数や質問対応の厚さで高価格帯に劣る部分もあります。1次試験の基礎固めには十分ですが、2次の記述対策を手厚くしたい場合は、添削オプションの追加や、2次に特化した別講座との併用も視野に入れておくとよいでしょう。
添削・質問サポートを重視したい人はこの3社
2次試験の記述対策にしっかり取り組みたい人は、クレアール、アガルート、ヒューマンアカデミーが有力候補になります。
クレアールは最大28事例の添削と質問無制限という組み合わせが最大の強みです。記述の練習を繰り返すたびにフィードバックがもらえるため、答案の精度を着実に上げていけます。アガルートは添削ありのコースを選べば2次対策の厚みが一段と増しますし、受講生合格率の高さも安心材料です。ヒューマンアカデミーは添削18回に加えて質問回数が無制限で、12か月かけてじっくり取り組むスタイルが合う人に向いています。ただし、ヒューマンアカデミーはクレアール提携講座のため、クレアール本体の講座と比較したうえでどちらの窓口から申し込むのが自分に合うかも検討してみてください。
2026年度から2次試験が筆記のみになったことで、記述力の重要性はこれまで以上に高まっています。添削を軸に講座を選ぶのは、合格可能性を高めるための合理的な戦略といえます。
通学環境やライブ感も欲しい人はこの2社
「通信だけだとモチベーションが続かないかもしれない」「たまには教室で緊張感のある環境に身を置きたい」と考えている人には、TACとLECが候補になります。
TACは全国に校舎があり、通信と通学を自由に切り替えられる「ブレンド学習」が可能です。普段は自宅で録画講義を進め、週末だけ教室で受講するといった使い方ができます。LECは通学講義をZoomでライブ配信しているため、自宅にいながらリアルタイムで受講できる臨場感が魅力です。いずれも大手校ならではの模試や答練の充実度が高く、学習ペースの指標になりやすいのもメリットです。
価格帯は25万〜32万円台と高めですが、通学・ライブという付加価値を加味すれば納得できる水準といえるでしょう。自己管理に不安がある人ほど、通学やライブ配信のリズムが学習継続の推進力になります。
1次のみ・2次のみをピンポイントで受けたい人の選択肢
科目合格制度を活用して段階的に合格を目指す人や、1次は独学で済ませて2次だけプロの指導がほしい人は、受講範囲を細かく選べる講座が適しています。
資格の大原は1次のみ(60,000円+入学金6,000円)・2次のみ(32,000円+入学金6,000円)・科目別と、受講範囲を細かく区切れるのが最大の特長です。スタディングも科目別コースを設けており、苦手科目だけ補強したいときに便利です。日本マンパワーも科目別のデジタル教材が用意されています。
アガルートの2次試験対策パック(添削あり195,800円/なし54,780円)も、1次は他の方法で対策して2次にだけ集中したい人に向いた選択肢です。まずは自分の現在地(どの科目が合格済みか、2次対策にどれだけ投資したいか)を整理したうえで、最適な組み合わせを見つけてください。
オンライン講座を使うメリットと気をつけたいデメリット
メリット──通学不要・スキマ時間活用・進捗が見える化される
オンライン講座を選ぶ最大のメリットは、場所と時間の制約から解放される点です。自宅のデスクだけでなく、通勤中の電車内、昼休みのカフェ、出張先のホテルなど、どこにいても学習を進められます。これは校舎への往復時間が不要になるという意味で、実質的に学習に使える時間が大幅に増えるということです。
録画講義を繰り返し視聴できるのも大きな利点です。一度聞いただけでは理解しきれなかった論点を、2倍速で復習したり、苦手な箇所だけピンポイントで見直したりできます。通学の場合は講師の話を一度きりしか聞けないケースもあるため、この反復性は通信ならではの強みといえます。
さらに、学習ログや正答率を自動で記録してくれる進捗管理機能は、モチベーションの維持に役立ちます。「今週は何時間勉強したか」「どの科目の正答率が低いか」が一目でわかるため、自分の弱点を客観的に把握して学習計画を修正しやすくなります。独学では実現しにくい「見える化」を手軽に取り入れられるのは、オンライン講座の大きなアドバンテージです。
デメリット──自己管理が必要・講座によって2次添削の質に差がある
オンライン講座にはメリットが多い一方で、注意すべき点もあります。最も大きいのは「自己管理の負担」です。通学なら決まった曜日・時間に教室に行くことで半強制的に学習リズムが生まれますが、通信の場合はすべて自分次第です。「今日は疲れたからまた明日」を繰り返しているうちに、気づけば数週間手を付けていなかった……というのは通信講座の受講生にありがちなパターンです。
また、2次試験の添削の質は講座によってかなりばらつきがあります。添削が「ある」だけでなく、「どの程度踏み込んだフィードバックがもらえるか」「返却までにどれくらい時間がかかるか」まで確認しておくことが重要です。
もう一つ見落としがちなのが、本試験との環境の違いです。中小企業診断士の試験は紙ベースで実施されるため、普段スマホやPCだけで学習していると、本番で「紙に書く」ことに違和感を覚える可能性があります。特に2次試験は手書きの記述が求められるため、直前期には紙に書く練習を意識的に取り入れておくのが賢明です。2026年度から2次が筆記一本になったぶん、この対策の重要度はさらに上がっています。
受講料をさらに抑える3つの方法
教育訓練給付金(受講料の20%が戻る)を使えるか確認する
一般教育訓練給付金は、厚生労働大臣指定の講座を修了し、原則として雇用保険加入期間3年以上(初回受給など一定の場合は1年以上)などの要件を満たす場合に、受講費用の20%(上限10万円)が支給される制度です。中小企業診断士のオンライン講座で主に対象になるのは「一般教育訓練給付」で、該当する講座を受講すれば受講料の一部を取り戻せる可能性があります。
たとえば受講料315,000円の講座が対象であれば、63,000円が戻り、実質252,000円になる計算です。対象講座としては、TACの「1・2次ストレート本科生」やスタディングの「1次2次合格コース パーフェクト」、クレアールの対象コースなどが確認されています。
申請にあたっては、雇用保険の被保険者期間などの支給要件を満たしていることが前提です。一般教育訓練給付の場合、基本的には講座を修了したあとにハローワークへ申請する流れになります。給付金の対象講座かどうかは、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」や各講座の公式サイトで確認できますので、申し込み前にチェックしておきましょう。
合格特典(全額返金・お祝い金)がある講座を選ぶ
一部の講座では、合格した場合に受講料の全額返金やお祝い金が支給される特典が用意されています。これを「実質負担額」の視点で考えると、表示価格以上にコスパが良い講座が見えてきます。
代表的な例として、アガルートは合格すると受講料の全額返金またはお祝い金3万円が選べます。仮に217,800円のコースを受講して合格し全額返金を選べば、実質的な受講料はゼロです。クレアールにも合格お祝い金制度がありますが、金額や条件はコース・年度によって異なります。申込前に対象コースの最新ページで確認してください。LECも合格者に3〜5万円のお祝い金を支給しています。
ただし、全額返金や祝い金には「合格体験記の提出」「インタビューへの協力」「一定期間内の申請」などの条件が設定されていることがほとんどです。条件を事前に確認しておけば問題ありませんが、「合格すれば無条件で返金」というわけではない点は理解しておく必要があります。
キャンペーン時期を狙って申し込む
多くの講座が期間限定の割引キャンペーンを実施しています。値引き額は講座によって異なりますが、数千円〜数万円単位で安くなるケースがあるため、急ぎでなければタイミングを見計らうのも一つの手です。
TACの早割キャンペーンでは通常受講料から15,000円OFFになる期間があり、診断士ゼミナールも時期によって最大5,000円OFFのスプリングキャンペーン等を実施しています。LECも早期申込割引や説明会参加割引を設けており、組み合わせればかなりの節約になります。
ただし、キャンペーン価格は期限が決まっているため、「もう少し安くなるかも」と待ちすぎると学習開始が遅れるリスクもあります。特に試験日が8月・10月と決まっている以上、早く始めたほうが有利なのは間違いありません。「次のキャンペーンはいつか」を各社の公式サイトやメルマガで確認しつつ、学習開始時期とのバランスで申し込みタイミングを決めるのが現実的な方法です。
中小企業診断士のオンライン講座でよくある疑問Q&A
Q. 独学でも中小企業診断士に合格できる?
A. 1次試験はマークシート形式のため、市販テキストと問題集を使った独学で合格する人もいます。ただし、2次試験は記述式の事例問題で、答案の書き方に正解パターンがあるわけではなく、第三者に見てもらわないと「何が足りないのか」がわかりにくい試験です。2026年度からは口述試験が廃止され、2次は筆記のみで合否が決まるようになったため、記述答案の完成度がそのまま結果に直結します。教材選定・進捗管理・2次添削をすべて自力で確保する負担と、オンライン講座の受講料を天秤にかけて判断するのが現実的です。
Q. 教育訓練給付金が使えるオンライン講座はどれ?
A. 一般教育訓練給付制度の対象として確認できる代表的な講座には、TACの「1・2次ストレート本科生」、スタディングの「1次2次合格コース パーフェクト」、クレアールの対象コースなどがあります。一般教育訓練の場合、受講費用の20%(上限10万円)が講座修了後に支給されます。支給対象となるには、原則として雇用保険加入期間3年以上(初回受給など一定の場合は1年以上)などの要件を満たしている必要があります。申請は原則として修了日の翌日から1か月以内にハローワークで行います。対象講座や支給要件は変更されることがあるため、申し込み前に厚生労働省の教育訓練講座検索システムや、各講座の公式サイトで最新情報を確認してください。
Q. 2次試験の添削は本当に必要?
A. 添削を受けなくても合格する人はいますが、記述試験の得点を安定させるには、第三者からのフィードバックが非常に有効です。2026年度から2次は筆記のみで合否が確定するようになったため、答案の質がダイレクトに合否を分けます。自分では「書けた」と思っていても、採点基準に照らすと加点ポイントを外しているケースは少なくありません。添削を通じて「何が足りないか」を客観的に知ることは、独学では代替しにくい価値です。クレアール、アガルート、ヒューマンアカデミー、TACなどが2次添削に力を入れています。
Q. スマホだけで学習できる講座はある?
A. スタディング、診断士ゼミナール、大原の「パススル」、日本マンパワーなど、スマホやタブレットで講義視聴から問題演習、進捗管理まで完結できる講座は複数あります。LECもスマホ視聴に対応しています。ただし、中小企業診断士の本試験は紙ベースで実施されるため、スマホだけで学習を完結させるのは少しリスクがあります。特に2次試験は手書きの記述が求められるので、直前期には意識的に紙とペンを使って答案を書く練習を取り入れてください。普段はスマホでスキマ学習、直前期は紙で本番対策、というメリハリが効果的です。
Q. 合格までの勉強スケジュールはどう組めばいい?
A. 2026年度の試験日程は、1次試験が8月1日・2日、2次試験(筆記)が10月25日です。初学者が1年計画で臨む場合、まず1次試験に集中して7科目を仕上げ、1次通過後に2次対策へ切り替えるのが王道のパターンです。社会人であれば、平日2〜3時間・休日3〜4時間を1年間継続するペースで、おおむね1,000時間前後を確保できます。各社の講座も基本的にはこのスケジュールに沿ったカリキュラムを組んでおり、4月スタートであれば8月の1次まで約4か月を1次対策に充て、9〜10月で2次に集中する流れが一般的です。2年計画の場合は、1年目に得意科目の科目合格を取り、2年目に残りの科目+2次に注力するという段階的なアプローチも有効です。
Q. 「合格率」の数字はどう読めばいい?講座ごとに違う理由は?
A. 公式の試験全体合格率は、令和7年度で1次が23.7%、2次が17.6%です。この数字の母数は「全受験者」です。一方、各講座が掲げる合格実績は、母数の取り方がまちまちです。たとえば、ある講座は「合格者数〇〇人」と人数で訴求し、別の講座は「受講生合格率が全国平均の〇倍」と比率で訴求しています。前者は受講者が多ければ合格者数も増えるため、「率」とは別の指標ですし、後者はアンケート回答者のみを母数にしている可能性があります。数字の大きさだけで比較するのではなく、「この合格実績はどういう定義で算出されたものか」を確認することが正しい読み方です。
まとめ──中小企業診断士のオンライン講座選びで大切なこと
中小企業診断士のオンライン講座は、4万円台後半から30万円超まで幅広い選択肢がそろっています。どの講座にもそれぞれの強みと弱みがあり、「万人にとってのベスト」は存在しません。大切なのは、自分の学習スタイル・予算・求めるサポートに合った講座を選ぶことです。
- 講座選びは「価格」「添削・質問サポート」「学習形式」「合格特典」「対応範囲(1次のみ/2次含む)」の5軸で比較する
- 2026年度は口述試験が廃止され、2次は筆記のみで合否が決まる。記述力を磨く添削サポートの重要性がこれまで以上に高まっている
- 受講料の安さだけでなく、入学金や追加費用、教育訓練給付金、合格特典まで含めた「実質負担額」で比較する
- 「合格率」は母数や集計方法が講座ごとに異なるため、数字の定義を確認してから判断する
- 迷ったら無料体験やサンプル講義を複数試してみて、自分の学習スタイルに合う講座を絞り込む
中小企業診断士は、経営コンサルタントとして独立する道にも、企業内でのキャリアアップにも活かせる、数少ない国家資格です。試験の難易度は決して低くありませんが、オンライン講座を上手に活用すれば、仕事と両立しながら合格を狙える環境は十分に整っています。まずは気になる講座の無料体験や資料請求を試してみて、「ここなら続けられそうだ」と感じる講座を見つけることから始めてみてください。
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