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将来を見通す力

2019年06月07日

今の時期、高1生からある相談をされることが多いです。
「理系と文系、どっちにいこう?どっちがいいと思う?」
やっと高校生活にも慣れ、初めての中間テストが終わったと思いきや、文理選択。

理系が良い、文系が良いではなく、将来自分がどうなりたいかが大切です。
薬剤師になりたいなら、理系。
工学部に入りたいなら、理系。
芸術系に進みたいなら、文系。
英語に携わりたいなら、文系。

すると、薬剤師になりたい生徒が言いました。
A大学やったら、数Ⅲいらんって高校でも言われたから、数Ⅲせんでいいかな?」
A
大学で数Ⅲが入試科目に入っていないことは確かです。

しかし、B大学では入試科目だったりします。
それなら、A大学の方が楽に入れるという安易な考え方は大間違いです。
A
大学に入ってから、数Ⅲが必修科目として入っていないのか?
A
大学とB大学で就職率や就職先の違いはないのか?
そういったことを調べてみてはどうかと伝えると、納得したものの、「高校入ってすぐやのに、就職まで考えらなあかんのか~」と大きなため息。

私はそれを見て、
「高校を決める際、一個先の大学への進学率や進学先を一緒に見たよね?それと同じで、大学を決めるときには1個先の就職について考えないといけない。数Ⅲを勉強しないと決めた後、C大学に行きたいと思ったら、数Ⅲがいる。となった時にはどうしようもなく、C大学はあきらめないといけない。薬剤師というお仕事も幅が広いので、製薬会社、病院、薬局等々、大人になった時の自分の薬剤師としての生活も考えられるといいね。」
と答えました。

すると、「製薬会社は私の行きたいところではないな~」と即答。
「それなら、製薬会社への就職に強い大学は向いていない、と絞れるね♪ 大学への指定校推薦枠等は高校によるから、進路指導室いっといで~。」
と言うと、
「中学の時、動きだし遅すぎてめっちゃ後悔したから、明日行ってくる!!」
と満足そうに帰っていきました。

中学生・高校生にとって、社会人になるのはまだまだ先の話です。
それでも、高校→大学・専門学校→社会人と全ては繋がっています。
来年、再来年のことだけではなく、5年後、10年後の自分を想像して、早いうちからしっかりと考え、一歩一歩、自分で自分の道を歩めるよう、これからも一人ひとりのサポートを丁寧に行っていこうと改めて思いました。