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ハジメくん

2020年08月04日

昔の生徒の話をします。名前はハジメくん。国語力をつけさせたいと保護者主導で小6の頃に入学したのですが、野球は大好きでも勉強意欲はさっぱりなハジメくんは、のらりくらりとした勉強ぶりでやり方も雑でした。私たち講師の叱咤激励もどこ吹く風で、中2の半ば頃の定期テストの得点は200点の前半で低迷していました。

ところが中2の3学期のある日、ハジメくんの様子が一変しました。きっかけはいくら聞いても教えてくれませんでしたが、急にガンガン問題を解くようになったのです。理由はどうあれ、勉強する気になったのは私たちにとっても非常に喜ばしいことでした。

けれどハジメくんの解き方はかなり乱暴で、問題集を丸つけもしないままに何ページも進めたりします。そして、基礎力がないので問題は×ばかり。その上解説を読んでもろくにわからないので、丸々私に解説をせがんでくるという、私からするととっても雑な勉強ぶりでした。何度か「勉強の仕方を変えた方がいい」と話をしたのですが、頑固なのか不器用なのか彼は最後までやり方を変えませんでした。

しかし物量作戦の効果は顕著に表れ、私が「効率が悪い勉強の仕方だ」と評したにも関わらずハジメくんの成績はグングン伸びました。驚いたことに中3の最初の定期テストでは400点台をたたき出し、その後もそれをキープし続けたのです。受験が近い中3の終わり頃の勉強ぶりは、私が見たこともないほどの密度でした。例えば数学の質問をして、私が目の前で解き方を考えている数十秒の間に、問題集の英文を読んだりしていたのです。

「意思のある所に道はある」とか「念ずれば花開く」などという諺がありますが、本当にその通りですね。ハジメくんの変貌ぶりを見ればそれが納得できました。その気さえあればきっとたいていの人は能力を伸ばすことができるのです。結局ハジメくんは志望校に合格し、さらに数年後には関西大学を受験するところまで行きました。

ラシクの今のシステムなら、彼がやっていた「ひたすら問題集を解く」勉強法であっても、もっと効率よく取り組めます。振り返ってみると時代の変化を感じますね。私はラシクで第2、第3のハジメくんに巡り合えることを願っています。


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